(『天然生活』2022年8月号掲載)
「暮らしのむだ」見直しのチェックリスト
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
日々の習慣が、思わぬむだにつながっているかもしれません。毎日を振り返り、当てはまるものがないか、確かめてみましょう。
生活編
□ 温かみのある白熱灯が好きだ
□ エアコンは節電のためにこまめに消している
□ 炊飯器の保温機能は毎日使っている
□ 量にかかわらず、鍋で野菜をゆでる
□ うっかり鍋を吹きこぼしてしまうことが多い
□ 歯みがき中に水を流しっぱなしにしてしまう
□ トイレは15年以上交換していない
水道代の工夫
価格も抑えたいところですが、それ以上に気になるのは、気候の影響による、夏の水不足。家族全員で節水を心掛けて。
シャワーヘッドは節水型に買い替え
シャワーヘッドは、節水型のものに替えましょう。手元で水のオン・オフが切り替えられるスイッチがつき、水圧が高く、少量の水で洗えます。
切り替えるだけで5割の節水効果があるというものも。水だけでなくガスの節約にもつながり、お得です。
年間:−21,700円
5割節水型に替えた場合の水道代とガス代
風呂の湯張りの水位を低く設定する
家庭で水を一番使う場面といえば、お風呂。浴槽に湯を張る水位を低く設定し、使う水量を減らしましょう。また、風呂釜のガス代の節約にもつながります。
下の金額は、水位を標準設定から最低レベルに変更した場合の水道代の差です。
年間:−6,716円
水位200L→120Lで18.4円節約×1年
水の流しっぱなしはできるだけ止める
1分間水を出しっぱなしにすると、12Lも使うこと、ご存じですか?
歯みがきや手洗い、皿洗いなど、日常的に水を流しっぱなしにする習慣は、無意識のうちに多くの水量をむだにすることに。
家族みんなで、日頃の習慣を見直しましょう。
年間:−2,640円
歯みがき中30秒間流しっぱなし(6L)→0.6Lのコップに水をくむ×1日2回
洗濯物はまとめて洗う習慣を
洗濯量によって使用する水量はさほど変わりません。
洗濯物は、少量を頻繁に洗うよりも、洗濯機の容量に合わせてある程度量をまとめ、洗濯回数を少なくした方が、節水につながります。
また、節電効果もあるので、うれしい限りです。
年間:−4,360円
1回の洗濯量を洗濯機の4割→8割に増量、回数を半分の場合の水道代
トイレは15年過ぎたら買い替えを一考して
トイレの耐用年数は、実は15年ほど。しかも、古いものはタンクが大きく、使用水量も多いという欠点が。
最新型は節水を重視した設計のため、家族が多いほど、コストの削減になります。15年以上使っているトイレは、買い替えを検討してみて。
年間:−6,250円
2007年式から最新のタンク式トイレに替えた場合の水道代と電気代
出典(節約額)
・東京都『家庭の省エネハンドブック』2022、経済産業省 資源エネルギー庁Webサイト(https://www.enecho.meti.go.jp/)『家庭でできる省エネ』、
・みんなでいっしょに自然の電気Webサイト(https://group-buy.metro.tokyo.lg.jp/energy/shutoken/home/) *1:40A・372kWh/月、自然の電気30%以上メニューに加入の場合。
・ダイキン工業Webサイト(https://www.daikin.co.jp/)空気と暮らし『空気のお悩み調査隊がゆく』、東北電気Webサイト(https://www.tohoku-epco.co.jp/)
・『省エネチェックシート』、エネチェンジ(https://enechange.jp/)『ガス代を計算して節約しよう!』、東京都水道局Webサイト(https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/)『水の上手な使い方』
<監修/丸山晴美 構成・文/秋山香織 イラスト/カトウミナエ織>
丸山晴美(まるやま・はるみ)
節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー。著書多数。毎年監修を務める『節約家計ノート』(東京新聞)は、19年のロングセラー。中学生の息子の母でもある。https://www.maruyama-harumi.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです