(『天然生活』2021年10月号掲載)
見ているだけで心が安らぐ自然素材のもので収納
リノベーションした築40年の集合住宅に、夫と5歳になる娘のめいちゃんと3人で暮らす圷みほさん。
この家に引っ越す際、“新居では好きなものしか置かない”と決め、たくさんのものを手放しました。そのひとつがプラスチック製の収納用品です。
「それまではなんとなく使っていたけれど、プラスチックがある風景が落ち着かないと気がついて」
代わりに買い足したのが、籐や竹のかごや紙製の箱。リビングからキッチン、寝室、洗面所まで、あちこちに置いています。
とくに多く集まるのがキッチンで、朝、それらを眺めながらひと息つくのが圷さんの日課だそう。
「自然の素材が目に入ってくるのがすごく気持ちいいんですよね。並んでいる姿はかわいいし、経年変化した様子は素敵だなと感じます。かごは旅先で買うことが多いのですが、赤ちゃんの娘とふたりで旅行したときに買ったなとか、当時のエピソードを思い出すことも。心が安らぎ、朝からよいスタートがきれるようになりました」
かごは網目にほこりがたまりやすく、定期的なお手入れが必要に。
手間はかかりますが、好きな香りのハッカ油を使った自家製スプレーを吹きかけて乾かすのは、圷さんにとってよいリフレッシュの時間となっています。
圷みほさんの収納の工夫
自然素材のもので小分けして
かごやりんご箱、布の袋など、自然素材を使った収納用品は種類やサイズが豊富で、小分け収納にぴったりです。
自分の好きなかごや箱を引き出しの代わりに
引き出しと違い、かごや箱なら、しまいたいものに合うサイズが選べる。
「異なる色と素材を組み合わせ、空間がのっぺりしないようにしています」
かご、木箱などでアイテム別にざっくり小分け
さまざまなものが集まるキッチン。よく使うものは見せて収納。
大切だけどカラフルで見せたくないものや、派手なパッケージのものは、ざっくりとアイテム別に分類し、それぞれひとつの入れものへ。
かごは軽いので、高い位置に置くのにも適している。
歯みがきセットは個々にビーカーに分けてかごへ
「かごにビーカーを3つ入れたらぴったり収まりました。かごでも歯ブラシと歯磨き粉を立てて収納できるので、取り出しやすいです」
同じ場面で使うものは布の袋にひとまとめ
細かい分類に使うのが、手触りが好きな布の袋。
子どもの診察券と母子手帳など、同じ場面で使うものをセットで入れて、一度に取り出せるように。
ハンカチなどを入れたエコバッグは廊下にかけて
廊下の壁にラックを立てかけ、エコバッグを吊るせば収納スペースに。
玄関に続く廊下なので、出先で使うハンカチやエコバッグを収納。
<撮影/山田耕司 取材・文/小松﨑裕夏>
圷 みほ(あくつ・みほ)
「毎日の暮らしを少し楽しくする衣食住」がコンセプトのWEBshopを主宰。2021年8月に神奈川県横浜市に実店舗をオープンしたばかり。インスタグラム@mih0n
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです