(『天然生活』2021年10月号掲載)
作業効率を意識したオープン収納
収納は包丁や木べらといったキッチンツール、食器やトレイ、スパイス&ハーブ、イタリア料理に欠かせないオリーブオイルに至るまで、日常的によく使うものは“オープン収納”が基本だそう。
「ピザを焼くときなど、粉のついた手で扉の取っ手などを触ると、汚れが気になりますよね。そのため、冷蔵庫もセンサーで開くタイプに。オープン収納は出し入れしやすいから、作業もスムーズ。何がどれくらいあるのかひと目でわかり、しまい込んだまま忘れてしまうこともないのが利点です」
sacciさんの収納の工夫
動線や作業効率を意識し、置き場所や置き方を決める
毎日のように使う調理器具、すぐに使う食材は、定位置にスタンバイさせて効率アップ。無数の種類があるスパイスやオリーブオイルも、置き方をひと工夫して使いこなします。
調理道具はガスコンロの周りに
レードルやフライ返しなど日常的に使う道具は、調理しながらサッと手に取れるよう、ガスコンロ上に吊り下げ収納。
定位置を決めておくことで、作業もスムーズ。木べらなど木製の道具は、ガスコンロ横にまとめて収納。
翌日使う食材はまとめて定位置に
仕事に必要な食材は、前日に定位置にまとめておく。この日はイタリアワインとのマリアージュを楽しむ、お総菜の材料を準備。
みずみずしい野菜や新鮮な卵は生命力を放ち、目につく場所に置くことでエネルギーをもらえる。
スパイスは専用棚にずらり並べて
プライベートではエスニックな料理もよくつくるため、スパイス&ハーブ類を専用棚に常備。
白いキャニスターにはクミンやコリアンダーなどのスパイス、奥のガラスジャーにはベイリーフやオレガノなどを入れて。
ワインやオリーブオイルは下段へ
ワインなど重いものは、ラック最下段が定位置。大好きでどんどん増えていくというオリーブオイルは、ラベルが確認しやすいアイアンバスケットへ。
肉、魚、パン用とたくさんのオイルを、風味によって使い分けているそう。
<撮影/ヨシダダイスケ 取材・文/野崎 泉、鈴木理恵(TAND)>
sacci(さっち)
2000年にイタリアへ渡り、トスカーナの2つ星レストランで働く。10年に帰国し、大阪でケータリング&レッスンの「cucina sacci」を主宰。インスタグラム@ciaosacci
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです