(『暮らしの図鑑 モノのお手入れ・お直し・作りかえ』より)
モノを大切に使い続けるためのお手入れ
暮らしの道具を気持ちよく使い続けるために知っておきたい、日々のお手入れ。
今回は、木のまな板を長く清潔に使い続ける工夫をご紹介します。
年月をかけて使い込む楽しみがある木のまな板。
カビや汚れを防いで、長く大切に使ってくださいね。
木のまな板を長く清潔に使い続ける工夫
刃のあたりがやわらかく、丁寧に扱えば長持ちする木のまな板。
抗菌作用のあるヒノキや油分が多く水を弾くイチョウなどが多く使われています。
木のまな板は、使う前に必ず全体を軽く水で濡らします。表面の水分が、においがつきやすい食材、色移りしやすい食材から、まな板を守ってくれるからです。
使用後は、臭いや汚れをまな板が吸収してしまわないよう、すぐに水で洗い流しましょう。肉や魚などを切る際は、切り開いた牛乳パックや新聞紙をまな板の上に敷き、直接食材がつかないようにするのも一手です。
木のまな板は、たわしと水でこすり洗いが基本。木の目に沿ってゴシゴシ磨いて大丈夫。注意点は、洗いはじめにお湯を使わないこと。特に、肉や魚を切ったあとで、お湯を使うとタンパク質が熱で固まってしまいます。
洗剤は、木本来の油分が失われるので、なるべく使わないほうがよいですが、どうしてもという場合は少量使ってすぐに洗い流しましょう。
洗い終わったら、乾いた布で全体を拭きます。すぐに水気を拭き取ることで、カビの発生が抑えられます。さらに徹底する場合は、アルコールスプレーを吹きかけておきましょう。そのまま、風通しのいいところで陰干しを
〈撮影/平沢千秋〉
※ 本記事は『暮らしの事典 モノのお手入れ・お直し・作りかえ』(翔泳社)からの抜粋です。
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モノを大切に使い続けるための暮らしのアイデアとヒントを1冊に。
本書は、さまざまな生活道具や室内空間をお手入れし、壊れたところを修繕し、自分らしく整えていくための、さまざまなアイデアやヒントをまとめた事典です。日常的なお手入れやお直しはもちろん、金継ぎ、ダーニング、染め直し、壁の塗替えなど、新しい価値が生まれる作りかえの提案も多数ご紹介。人気シリーズ『暮らしの図鑑』の姉妹本となります。
毎日の小さな手仕事の積み重ねが、大好きなモノとともに過ぎていく時間がきっと、あなたらしい暮らしを生み出していくはずです。本書にまとめたアイデアが、その一助となれば幸いです。