感謝をテーマにした著書などを手がける“気配りのプロ”フリーアナウンサー・堤信子さんに、情報過多の時代にこそ楽しみたい手紙のアイデアを聞きました。今回は、お気に入りの包装紙を使ったオリジナルの便箋＆封筒のつくり方について。手書きのアナログな作業を通して、心穏やかな時間を過ごしてみませんか。
（『暮らしの図鑑 手紙の楽しみ』より）

素敵な包装紙で手づくりする、オリジナルの便箋＆封筒

紙好きの私は、素敵な包装紙を見るとどうしてもそのまま捨てることができません。

そこで考えたのが包装紙で便箋や封筒を手づくりすること。

親しい人限定ではありますが、例えば素敵な包装紙に包まれた和菓子を送ってくれた方には、その包装紙でつくった封筒で、季節の柄が入ったのし紙がついていたら、その絵柄を生かした一筆箋を手づくりしてお礼状を送ることもあります。

「お菓子だけでなく、包装紙の美しさにも感動しました」と、一言添えて。

骨董市で買ったヴィンテージの包装紙を封筒に仕立てるのもおすすめ。趣きのあるレターセットが出来上がります。

簡単にそしてきれいに封筒を手づくりできるテンプレートも売っているので、ぜひ利用してみてください。

大好きな紙に囲まれて無心に封筒を手づくりしていると、時が経つのを忘れてしまいます。

お気に入りの包み紙で手づくりしよう！ オリジナル封筒のつくり方

私は、もらった贈り物や残しておいた紙袋、素敵な紙を封筒にリメイクするのをおすすめしています。

難しそうに思えるかもしれませんが、封筒のテンプレートを使えば、実は簡単につくれるんです。

つくること自体も楽しくて、紙も有効利用できて、自分の個性も演出できます。ぜひ試してみてください。

使う道具

オリジナル封筒のつくり方

１　紙にテンプレートに沿って線を描く。

２　1周なぞり終えたらテンプレートを外す。

３　線に沿ってはさみでカット。

４　線の途切れている部分もつなげてカット。

５　くぼみとくぼみをつなぐように折り目をつける。

６　4辺すべて内側に折り曲げる。

７　のりをつけ、封筒の形にしていく。

８　出来上がり。

本記事は『暮らしの図鑑 手紙の楽しみ』（翔泳社）からの抜粋です

堤 信子（つつみ・のぶこ）
フリーアナウンサー、京都芸術大学・法政大学・昭和女子大学講師。TV、ラジオ、講演、司会などで幅広く活躍中。またエッセイストとして、感謝をテーマにした著書などをはじめ、webや紙面での連載も手がける。紙採集家としても有名で『マツコの知らない世界』など出演多数。監修した『暮らしの図鑑 手紙の楽しみ』（翔泳社）が2024年4月に発売。