食材の水分だけでうま味たっぷり！ ストウブ鍋でつくる無水料理

プロの愛好者も多い、フランス生まれの鋳物ホーロー鍋「ストウブ」。

熱伝導率が高く、蓄熱性にすぐれ、ずっしりと重たいことが特徴で、野菜や肉、魚の水分を蒸気に変え、鍋の中で対流させることで無水で調理ができ、食材そのもののうま味がじっくり味わえます。

そんなストウブの魅力に惹かれ、ストウブ料理のお店や料理教室を主宰する、料理研究家の大橋由香さん。

ストウブ無水調理の4大特徴

１．調理がシンプル

基本的に調理は、鍋に材料を重ねて入れて火にかけ、ふたのすきまから蒸気が出たら、ごく弱火で加熱するだけ。あとはストウブにまかせておけば、ほったらかしでもおいしい料理ができ上がります。

２．調味料が少ない

水を加えずに調理するので、使う調味料は最小限でOK。食材の味が凝縮され、野菜の甘み、肉や魚のうま味が最高の調味料がわりに。

３．野菜が抜群においしくなる

ストウブで無水で調理すると、野菜にはじんわり火が入り、甘みやうま味が引き出され、びっくりするほどおいしくなります。

４．油少なめでヘルシー

使う油は最小限でも、十分おいしくなるのがストウブの特徴。鍋の内側には黒マット・エマイユ（ホーロー）加工が施されているので、こげつきにくいのも利点。

ストウブで煮込み5分！
スタミナ牛煮込みのつくり方

オイスターソースのうまみ＆ピリッと一味でパンチのある味。

ごはんにのせて牛丼風にしても。ピーマン、きのこでつくっても◎。

材料（2人分）

つくり方

１　ストウブ鍋にごま油、玉ねぎ、パプリカ、牛肉、にんにく、Aの順に入れ、ふたをして中火にかける。

２　ふたのすきまから蒸気が出たら、ごく弱火で5分加熱する。

〈撮影／木村 拓（東京料理写真）　スタイリング／大畑純子〉

※ 本記事は『はじめてのストウブ無水調理』（主婦と生活社）からの抜粋です。

大橋由香（おおはし・ゆか）

料理研究家、神奈川県厚木市のストウブビストロ「はるひごはん」店主。調理学校を卒業後、フレンチレストランなどで経験を積み、結婚、出産を経て2014年にお店をオープン。企業のレシピ開発、雑誌やWEBでのレシピ紹介、イベント講師等で活躍中。オンライン料理教室、YouTube「ずぼら料理教室」主宰。2011年よりツヴィリング J.A. ヘンケルス ジャパンから依頼を受け、百貨店での調理デモンストレーションを全国で開催。食と運動の大切さを広めるべく、2023年にパーソナルジム「はるひボディプラス」をオープン。著書に『「ストウブ」だから手間なしでおいしい無水煮込み』『「ストウブ」だから野菜がおいしい無水煮込み』（ともに主婦と生活社刊）など多数。