Chieさんのだしを使った日持ち料理
「夏野菜の揚げびたし」のつくり方
野菜のみでも満足感があり、熱々でも、冷やして食べてもおいしい。煮干しは煮立てるとくさみが出るため、火にかける前に取り除くこと。
だしがらにも栄養があるので、昆布は食べやすい大きさに切り、煮干しはそのまま、野菜と一緒に漬け込んでいただきます。
だしの取り方
1 水2Lに対し、昆布(真昆布)10gと煮干し30gを入れ、一晩冷蔵庫でおく。
2 1は煮干しを除いて火にかけ、沸騰直前で昆布を引き上げる。火を止め、かつお節を2つかみ入れて2~3分ほどおき、ざるでこす。
材料(つくりやすい分量)
● 甘長とうがらし、なす、パプリカなど好みの夏野菜 | 各適量 |
● だしがらの煮干し | 適量 |
● A | |
・だし | 200mL |
・薄口しょうゆ | 大さじ2 |
・本みりん | 大さじ2 |
つくり方
1 野菜を食べやすい大きさにカットし、素揚げする。
2 Aの材料を保存容器に入れ、混ぜ合わせる。
3 熱いうちに1を2に入れ、煮干しも一緒に漬ける。
*冷蔵庫で2日程度、保存可能。
Chieさんのだしを使った日持ち料理
「ズッキーニのピクルス」のつくり方
酸味のあるものが欲しいときに、つくりおきしておくと重宝します。カットした昆布を入れることで、しっかりとうま味を出します。
おつまみや箸休めのほか、カレーのつけ合わせにも。トマト、きゅうり、パプリカなどの夏野菜のほか、れんこんも合います。
材料(つくりやすい分量)
● ズッキーニ | 1~2本 |
● ローリエ | 1枚 |
● ディル、赤とうがらし | 各1本 |
● にんにく | 1片 |
● 昆布 | 適量 |
● A | |
・米酢、水 | 各100mL |
・砂糖 | 大さじ2〜3 |
・塩 | 2つまみ |
・粒黒こしょう | 5粒 |
つくり方
1 ズッキーニとディルを食べやすい大きさに切る。
2 ピクルス液をつくる。Aをよく混ぜて沸騰させる。
3 煮沸消毒した容器にズッキーニと2を入れ、ローリエ、ディル、赤とうがらし、4等分して、包丁のはらで軽く押しつぶしたにんにく、カットした昆布を漬け込む。
4 冷蔵庫で半日以上漬ける。
*冷蔵庫で7〜10日程度、保存可能。
〈撮影/辻本しんこ 取材・文/野崎 泉、鈴木理恵(TRYOUT)〉
Chie(ちえ)
だし料理研究家。大阪が誇るだし文化の奥深さを伝える活動を行う。出張料理やだし教室、台湾やフランスなど海外でのワークショップも。
webサイト:@http://chieandhiro.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです