• 料理研究家のムラヨシマサユキさんに、新しょうがのシロップのつくり方を教わりました。きれいなピンク色の新しょうがシロップは、スパイスを加えて香り豊かに。クッキー生地にシロップを加えれば、手軽にジンジャークッキーがつくれます。
    (『天然生活』2021年7月号掲載)

    新しょうがのシロップのつくり方

    画像: 新しょうがのシロップのつくり方

    きれいなピンク色は新しょうがならでは。

    みじん切りにすると、味と香りがしっかり抽出されます。

    水や炭酸、お湯割りもおいしい。

    材料(つくりやすい分量・約500mL)

    ● 新しょうが200g
    ● グラニュー糖220g
    ● カルダモン(ホール)3粒
    ● アニスシード(あれば)小さじ1/2
    ● レモン汁大さじ1

    つくり方

     新しょうがは洗って水けをきり、皮ごと粗みじん切りにして鍋に入れる。

     鍋にグラニュー糖、カルダモン、アニスシード、水300mL(分量外)を入れて混ぜ、中火にかける。

     煮立ったらあくをひき、火を少し弱める。常にふつふつとしている状態を保って約20分煮る。

     レモン汁を加えて混ぜ、清潔な保存瓶に入れて粗熱をとる。

    保存期間:冷蔵庫で約2週間

    【アレンジ】 新しょうがのシロップで「ドロップクッキー」

    画像: 【アレンジ】 新しょうがのシロップで「ドロップクッキー」

    粉ふるい、型や成形も必要なしのお手軽なクッキーレシピ。

    みじん切りでつくったシロップなら、しょうがも丸ごと食べられる。

    材料(直径3cm・14個分)

    ● 薄力粉100g
    ● ベーキングパウダー、塩各ひとつまみ
    ● 白すりごま小さじ2
    ● 米油大さじ2強
    ● 新しょうがのシロップ大さじ2
    ● 牛乳小さじ1

    つくり方

     ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、塩、白すりごまを入れて混ぜ、米油、新しょうがのシロップ、牛乳を加える。

    ゴムべらで粉けがなくなるまで混ぜ、さらに生地が均一なかたさになるまで、ボウルの側面に押し付けるようにして混ぜる。

     14等分にしてちぎって丸め、オーブンペーパーを敷いた天板に間隔をあけてのせる。

     親指の腹で生地を軽く押して平らにし、180℃で予熱したオーブンに入れて18~20分焼く。

    オーブンから取り出し、天板ごとケーキクーラーに置いて冷ます。



    〈料理/ムラヨシマサユキ 撮影/山川修一 スタイリング/阿部まゆこ 構成・文/結城 歩〉


    むらよし・まさゆき 

    料理研究家。お菓子やパンを中心に、初心者から上級者までレベルに合わせた再現性の高いレシピを提案している。『ムラヨシマサユキのクッキー 作りたい、贈りたい71レシピ』(西東社)など著書多数。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    * * *

    『こころとからだにやさしい 天然生活の料理入門(天然生活の本)』(扶桑社・刊)

    画像: 「新しょうがのシロップ」のつくり方。初夏のみつとシロップ/ムラヨシマサユキさん

    amazonで見る

    自家製の味噌や甘酒、苦手意識のある天ぷらや煮魚、季節の果物や野菜を使ったジャムやピクルス……。家で過ごす時間が長くなり、手を動かす機会が増えたいまだからこそ、「料理をていねいにつくってみたい」。そんなふうに思いはじめた方にぴったりの、料理の入門書です。

    家庭で簡単にできる発酵食品の仕込みかたや、失敗しがちな和食を上手につくるコツ、季節の野菜や果物をびんづめにする方法など、手順を写真で紹介し、それを応用したレシピを多数掲載しています。

    自分でつくれば、添加物を使わず、素材そのものの味と香りに出合えるうえ、日持ちさせるための加熱処理もされないので、酵素や酵母の恩恵を受けられるのも利点です。

    「自家製はハードルが高い……」と思った方でも、ご安心ください。市販品でも代用できるものもあるので、毎日の献立づくりに役立つレシピ集としても。季節を問わず活用できる、台所にあると重宝する一冊です。



    This article is a sponsored article by
    ''.