(『天然生活』2023年8月号掲載)
精油を使って。においやカビが気になる季節の、水まわり掃除
においやカビが気になる梅雨から夏にかけて。
じめじめ蒸し暑い日でも、気持ちよく水まわりを使いたいもの。
アロマセラピストの椙澤千咲さんに、精油や重曹、クエン酸を使った、環境にやさしい掃除のコツを教えてもらいました。
前半の記事はこちら。
〈キッチン〉 湿気が気になるシンク下に重曹を置く
梅雨は湿気対策として、ジャムの空きびんに重曹を入れ、抗菌作用のあるヒバやティートゥリーの精油を数滴たらし、シンク下に設置。
水分を含んで重曹が固まったら、シンクの油汚れ掃除などに使うクレンザーとして再利用すれば、使い切れます。
〈キッチン〉 重曹スプレー+へちまたわしでこする
シンクの掃除は1日1回。
夕食の片づけの最後に、重曹スプレー(重曹小さじ1~2、水1カップ、精油数滴を振って混ぜたもの)でこすります。
「へちまたわしは『フライング タイガー コペンハーゲン』で買いました。土に返るし、先が薄く硬いから蛇口の周りもこすりやすいです」
〈洗面所〉 排水口は過炭酸ソーダをかけて湯を注ぐ
過炭酸ソーダ(過炭酸ナトリウム)は、重曹よりもアルカリ度が高く、酸素の力で汚れを落とします。
椙澤さんは「かわゆい花子」というエコ洗剤を愛用しているのだそう。
「排水口まわりに振りかけ、蛇口からお湯(40℃以上)を流したら、へちまたわしの先で排水口内をこすり洗いします」
〈トイレ〉 アロマスプレーで消臭とふき掃除
トイレにアロマスプレーを置いておけば、トイレットペーパーに含ませて掃除に使えるし、空間にスプレーすれば香りのリフレッシュに。
遮光びんに、精油を溶かすためのアルコール少量と精油(ティートゥリーやレモンなど)を入れ、振って混ぜてから水を加えます。
〈トイレ〉 タンクの蛇口や便座裏はクエン酸パック
トイレは、アロマスプレー(毎日)やクエン酸スプレー(週1/クエン酸小さじ1/2+水1/2カップ)でこまめに掃除。
汚れやすい便座裏や、水あかのたまるタンクの蛇口は、クエン酸スプレーをかけたキッチンペーパーを貼り、ラップを巻いて1~2時間おいてからふき取るときれいになります。
〈撮影/近藤沙菜 構成・文/石川理恵〉
椙澤千咲(すぎさわ・ちさき)
東京・中野区の自宅にて「リラクゼーションサロン ミチカケ」を運営。プライベートな空間でトリートメントを提供するほか、アロマテラピーにまつわるワークショップを開催している。
https://www.michikake-aroma.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです