(『天然生活』2023年8月号掲載)
夫とふたりで暮らしの見直しを
看護師として働く中、食の大事さに気づき、料理の道へ。「円卓」の庄本彩美さんはお弁当やケータリングを軸に活動しています。
京都の町家をリノベーションし、夫婦ふたり暮らし。1階にアトリエキッチンがある、職住一体の住まいです。お弁当の販売日やアトリエのオープンデーは、朝から待ったなし。好きな音楽をかけて、家事と仕事を同時進行で進めます。
「朝は余裕がないので、家事は主に夜しっかり。看護師として働いていた時はルーティンずくめでしたが、いざ自由になると、毎日の習慣をつくるのが難しくて。夫とふたりで再構築していきました」
自宅兼アトリエが完成して2年、活躍の場が広がり、昨年は多忙を極めたそう。ひとつひとつ向き合いたくて、今年は仕事をセーブして軌道修正しています。
「おかげで、暮らしの見直しができて、家事とメンテナンスの時間が取れるようになりました」
朝の家事リズム
朝06:00 かるく
うっかりうたた寝しないようにベッドのふとんをたたんでおく
天窓から日が差して、朝は明るいベッドスペース。さっと起きられるように、あえて日除けを外して。
「起きたらまず、ふとんをたたみます。2階は居心地がよくて、うたた寝したくなるから、寝落ちしないように」
最近は、寝る前にベッドでヨガをするのが習慣に。
「ほんの5分でも、やるとやらないでは、朝の目覚めが違います」
朝06:45 かるく
朝ごはんはおにぎり。炊きたてのごはんでふたり分
お米は夜のうちに浸水しておき、朝は炊くだけ。小ぶりなお茶碗一杯がおにぎりひとつ分。
「具を詰めるのはひと手間なので、塩むすびに佃煮をのせて、のりでくるっと巻きます」
ラップで包んで夫に渡し、庄本さんは仕事の合間に。
「夫はパン派ですが、余ったり、切らしたり、リズムが合わなくて。ふたりが好きなおにぎりに」
朝07:00 かるく
夜まで入れっぱなしで洗濯乾燥機にまるっとおまかせ
洗濯物は天日に干すのが好きだけれど、共働きで忙しい友人たちの勧めで、洗濯乾燥機を導入。
「朝、洗濯物を入れて、夜までそのままなんですが、ふっくら仕上がっていてうれしい。使ってよかったです」と、庄本さん。
町家は音が響くので、洗濯は朝7時以降に。すでにアトリエで仕事を始めているので、夫に回してもらうことも。
朝の時間割
06:00 | 起床。ふとんをたたみ、身支度を整える |
06:15 | 炊飯器でごはんを炊く。宿の朝食やお弁当などの仕事がある日は同時進行で調理スタート。夫のお弁当を一緒につくることも |
06:45 | おにぎりをつくる |
07:00 | 洗濯乾燥機を回す |
07:25 | 夫が出勤。朝食のおにぎりとお弁当を渡す |
朝を助けるアイテム
土間と行き来しやすいサボ
音楽を聴いてスイッチオン
<撮影/辻本しんこ 取材・文/宮下亜紀>
庄本彩美(しょうもと・あやみ)
看護師から料理家に転身。京都の町家を拠点に「円卓」として活動。ていねいな仕事が伝わるお弁当やケータリング、保存食づくりなどを行う。ワコールがプロデュースする宿、京の温所の朝食プランも担当。アトリエオープンデーやマルシェ出店など、スケジュールはSNSからお知らせ。インスタグラム@entaku_ayamii
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです