“美味しい”と褒められるおかずはすべて
みなさん。私が育てていたぬか床が、案の定カビてしまいました。
「あ! ぬか床混ぜてない。子どもを寝かしつけたら混ぜよう。」なんて思いながら寝落ちしてしまった日。ただただ忘れた日。きっとまだ大丈夫とサボってしまった日。
そんな日々の積み重ねで、すっかりダメにしてしまいました。
美味しく育っていたのに。かわいい感触のぬか床ちゃんだったのに。怠惰な私に育てられたばっかりに。本当にごめんね、ぬか床ちゃん。
あんなに梅雨時は気をつけて、と言われていたのに、まんまとやってしまい反省です。
夏が過ぎたら再チャレンジしようと思います。叱咤激励よろしくお願いします。
さて、気を取り直しまして。やっと梅雨がやってきました。ここまで遅いと雨のありがたみを感じます。カピカピになりそうだった紫陽花も心なしか嬉しそうです。
そして梅雨の前までに。と、仕込んだ梅シロップもそろそろいい感じに出来上がりそうです。
毎年、「梅干しを漬けるんだ!」と、意気込むものの時間に追われて結局、梅シロップ止まりです。
だって簡単なのに美味しくできるのですもの。怠惰な私にうってつけなのですもの。
今回は子どもにも手伝ってもらいました。
子どもの目につく所に置いたので「何色になるかなぁ? 甘いかなぁ~?」と、観察して楽しそうにしています。
下の子もようやく腰がすわり、お座りしていられるようになったので、気持ち的にもだいぶ楽になりました。
離乳食も食べているので、ここ最近はゴハンの準備が本当に大変です。離乳食、幼児食、大人のゴハン、3パターンをそれぞれつくっています。
幼児食は大人のものを味を薄くしたりして出していますが、親が食べたいものが子どもが食べたいとは限らず、先日は「しらす丼」を出したのに、子どもは「そうめんがよかった!」と泣き叫ぶ始末。
しかもよりによって私が離乳食をつくっている時だったので、「もう、このまま台所に倒れたい。」と途方に暮れました。
というわけで、我が家は電気圧力鍋頼りの毎日です。本当にこれがなくては、やっていけないほど頼り切っております。
そして、はっきり申し上げます。私がつくるより俄然美味しいのです。特にカボチャやじゃがいもなんかを使う料理は、煮崩れせず、でも味が染みていてホクホクで料亭の味と言っても過言ではない。
しかもほったらかしで10分くらいで出来てしまうのも、ありがたいのです。
カボチャの煮付け、肉じゃが、豚の角煮、美味しいと褒められているおかずは、全て電気圧力鍋の賜物です。私の力ではありません。
だから友よ、褒めるなら電気圧力鍋を褒めて下さい。そして友よ、ぬか漬けが上手になるその日が来たら、私を褒めるのです。
そんなお手紙したためようかしら? つらつらと、とりとめもないことを思って、お家にこもる雨の日です。
白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。