• いままで、なんの気なしに取り除いていたその部分、実はおいしさの宝庫です。見逃していた野菜のうま味を知ったなら、味わいの幅がぐんと広がります。今回は、料理家のワタナベマキさんに、「ブロッコリー」の使い切りレシピを教わります。
    (『天然生活』2022年8月号掲載)

    ブロッコリーの茎を使って
    ブロッコリーの茎とレンズ豆のサラダ

    ほんのり甘い、ブロッコリーの茎。さわやかなレモン風味のサラダです。

    画像: ブロッコリーの茎を使って ブロッコリーの茎とレンズ豆のサラダ

    材料(2人分)

    ● ブロッコリーの茎1本分(長さ12cm程度)
    ● レンズ豆80g
    ● 赤玉ねぎ1/2個
    ● A
    ・レモン汁、オリーブオイル各大さじ1
    ・塩小さじ1/2
    ● レモン(くし形切り)適量

    つくり方

     ブロッコリーの茎は根元から3cm程度、皮のかたい部分だけをピーラーでむき、5〜6mm角に切る。

     塩少々(分量外)を加えた湯でを7〜8分塩ゆでしたらざるにあげ、水けをよくきる。

     鍋にレンズ豆とかぶる程度の水を入れ、中火にかける。沸いたら12分程度ゆで、ざるにあげて水けをよくきる。

     赤玉ねぎは5〜6mm幅に切り、水に3分程度さらしてからざるにあげ、水けをよくきる。

     ボウルにAを入れて混ぜ、を加えてあえる。器に盛り、レモンを添える。

    画像: 花蕾部分よりかたくはあるけれど、小さく切って食感を生かすことで新しいおいしさに

    花蕾部分よりかたくはあるけれど、小さく切って食感を生かすことで新しいおいしさに

    端野菜はベジブロスに活用

    端野菜のため方
    “冷凍してためる”がコツ

    画像: 端野菜のため方 “冷凍してためる”がコツ

    専用の密閉袋を用意し、料理中に出た野菜の皮やへた、キャベツの外葉などをためていく。

    冷蔵だとすぐ傷んでしまうので、冷凍してためていくのがおすすめ。

    ベジブロスのつくり方と保存方法
    沸かさず弱火で

    画像: ベジブロスのつくり方と保存方法 沸かさず弱火で

    端野菜が両手山盛り1杯分程度たまったら、水1Lとともに鍋に入れ、弱めの中火にかける。

    フツッと沸きかけたら弱火にし、20分煮出す。

    ざるでこし、1/3量ずつ分けてジッパー付き保存袋(冷凍対応のもの)に入れて凍らせる。1〜2カ月保存可能。

    ベジブロスの使い方例
    水代わりとして、手軽に

    画像1: ベジブロスの使い方例 水代わりとして、手軽に

    水でのばして塩で軽く味をつければ、おいしい野菜スープに。

    また、カレーやシチューをつくる際、水の代わりに使えば、ブーケガルニの代わりになり、味にぐっと深みが出る。ピラフを炊くときに使うのもおすすめ。



    <料理・スタイリング/ワタナベマキ 撮影/公文美和 取材・文/福山雅美>

    画像2: ベジブロスの使い方例 水代わりとして、手軽に

    ワタナベマキ(わたなべ・まき)
    料理家。旬の素材とシンプルな手順でつくる、日常のレシピで人気を集める。最近、畑を借りて自ら野菜を育てることに挑戦中。その経験を通して、ますます、食材を「食べきる」ことの大切さを実感するようになった。著書に『ワタナベマキの10の定番弁当』(扶桑社)など。https://maki-watanabe.com/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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