• 色も形も質感も、月日を重ねることで美しさの深みが増していく押し花。切り花や草花を使って、植物が持つ新たな一面に出合ってみませんか。今回は、フラワーデザイナーの梶谷奈允子さんに、「絵を飾るように額装を楽しむ押し花」を教わりました。
    (『天然生活』2022年9月号掲載)

    「額装」のつくり方

    用意するもの 

    画像: 用意するもの

    ①つまようじ、②はさみ、③台紙、④ピンセット、⑤木工用接着剤、⑥アクリル板、⑦アルミテープ(5cm幅)、⑧へら、⑨セロファンテープ、⑩シリカゲルシート、⑪アルミ箔、⑫額縁

    つくり方

    画像1: “押し花”づくりの楽しみ。絵を飾るように額装を楽しむ「押し花アート」をつくる/フラワーデザイナー・梶谷奈允子さん

     台紙の上でレイアウトを決める。配置が決まったらピンセットで押し花を挟み、つまようじで押し花の裏側全体に木工用接着剤を適量付け、台紙に貼る。

    画像2: “押し花”づくりの楽しみ。絵を飾るように額装を楽しむ「押し花アート」をつくる/フラワーデザイナー・梶谷奈允子さん

     押し花を台紙に貼り終えたら、アクリル板を載せる。押し花がずれたり、木工用接着剤が表側にあふれ出たりしないようにやさしく、ていねいに置く。

    画像3: “押し花”づくりの楽しみ。絵を飾るように額装を楽しむ「押し花アート」をつくる/フラワーデザイナー・梶谷奈允子さん

     2cm角に切ったアルミテープを、重ねた台紙とアクリル板それぞれの辺の真ん中に貼り、仮留めする。アクリル板側にはみ出すアルミテープの長さは、3mmを目安に。

    画像4: “押し花”づくりの楽しみ。絵を飾るように額装を楽しむ「押し花アート」をつくる/フラワーデザイナー・梶谷奈允子さん

     はさみでアルミテープの幅を半分に切り、アクリル板の4辺に貼る。まず、アクリル板側に仮留めしたときと同じ3mmの幅で貼り、残りは裏側に折り込む。

    画像5: “押し花”づくりの楽しみ。絵を飾るように額装を楽しむ「押し花アート」をつくる/フラワーデザイナー・梶谷奈允子さん

     写真のように台紙とアクリル板の縁をへらでなぞり、すき間に入った空気を抜いていく。空気がしっかり抜けるまで、2~3回繰り返し行う。

    画像6: “押し花”づくりの楽しみ。絵を飾るように額装を楽しむ「押し花アート」をつくる/フラワーデザイナー・梶谷奈允子さん

     シリカゲルシートを台紙1/8程度の大きさに切る。セロファンテープの粘着面を丸めて両面テープのようにし、シリカゲルシートを台紙裏側の中心部分に貼る。

    画像7: “押し花”づくりの楽しみ。絵を飾るように額装を楽しむ「押し花アート」をつくる/フラワーデザイナー・梶谷奈允子さん

     空気の入り込みを防ぐため、台紙より周りが5mmほど小さいアルミ箔で台紙側を写真のように覆う。全面を覆ったら、4辺をセロファンテープで留める。

    画像8: “押し花”づくりの楽しみ。絵を飾るように額装を楽しむ「押し花アート」をつくる/フラワーデザイナー・梶谷奈允子さん

     台紙を額縁にはめ込み、付属の背面板を合わせれば完成。台紙に貼ったシリカゲルシートや、押し花を貼った台紙、アルミ箔の交換をする必要はない。



    <制作・スタイリング/梶谷奈允子 撮影/大沼ショージ>

    梶谷奈允子(かじたに・なみこ) 
    「ゼロトゥスリー」主宰、フラワーデザイナー。著書に『美しい押し花図譜』(誠文堂新光社)など。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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