(『天然生活』2021年5月号掲載)
朝を心地よく過ごせたなら、一日はきっとうまくいく
大切にしているのは、目覚めてからのルーティン。考えずとも、体が勝手に動いている状態が理想です。いつもと同じ動作を重ねていけば、だんだん頭もクリアになります。
リズミカルにタスクをクリアすることで、今日一日が軽快に、なめらかに動き出す感覚。
「朝が心地よく始まったなら、たいていの物ごとは、不思議とうまくいく」
それが、香菜子さんの持論です。
香菜子さんの「朝の時間割」
06:50 起床
06:55 洗顔
06:58 猫のごはん準備
07:00 窓を開けて換気
07:05 食器を片づけながら味噌汁のだしをとる
07:20 息子を起こす
07:30 朝食
08:00 身支度をする
08:15 神棚のお米、水、塩を替える
08:30 左手で絵をひとつ描く
08:35 掃除、家庭の事務仕事(振り込みなど)
10:00 アトリエへ。窓を開けて換気。お茶の準備
10:10 お茶を飲みながらメールなど事務作業
06:55|洗顔&うがい
着替えを済ませたら、洗面所へ向かい、水を使わず洗顔を。
「10年ほど前から、ずっと習慣にしています。コットンにたっぷりの化粧水を含ませ、さっとふくだけ。前の晩にしっかり洗顔していれば、潤いを保つためにもそのくらいでいいそう」
さらに、殺菌効果があるとされるハーブ「エキナセア」のスプレーでうがいを。
07:05|食洗機の食器を片づけながら味噌汁のだしをとる
鍋に水とだしパックを入れて火にかける。その間に、前の晩に稼働させておいた食洗機から食器を取り出し、所定の場所にしまう。
「食器を片づけ終わる時間と、だしをとるまでの時間がほぼ一緒なんです」
だしは、知り合いからすすめられた「やまや」のうまだしを愛用。「ほんの少し塩けがあるので、味噌が少なめでもおいしいですよ」
07:30|朝食
最近始めたのが、寝かせ玄米を使った朝食。ごはんと味噌汁、さらに焼き魚と小鉢が基本。
「これは、夫と私だけ。息子にはパンの朝食を用意しています」
仕事の都合で、昼がついおざなりになってしまうこともあるけれど、ここでも「朝さえきちんとしておけば大丈夫」の気持ちで、栄養バランスが整った朝食をしっかり食べる。
08:00|身支度をする
モデルの仕事のときは現場でプロの手に任せるので、メイクはせずに基礎化粧だけ。
「とはいえ、アトリエに出かけるときも薄めなので、時間はあまりかけません」
髪を整えたり、場合によっては着替えたりもして、15分ほどで準備完了。このタイミングで身支度を整える理由は、神棚のお供え前には、きちんとしていたいから。
メイク道具を入れているのは、昔使っていたティッシュケース。深さや幅などがちょうどいいのだそう。
08:30|左手で絵をひとつ描く
アメリカで始まった、「クリエイティブなことを、毎日ひとつ、100日間続ける」という#the100dayprojectを実践中。
左手で(香菜子さんは右利き)毎日絵をひとつ描くことに挑戦している。神棚にお供えをし、心を落ち着けたあと、無心になって描く。
10:10|お茶を飲みながらメールチェックなど事務作業
アトリエには、徒歩数分で到着。
「途中で、コーヒーに入れるミルクやちょっとしたおやつを買うのも、家用の食材を買うのとは気分が違ってなんだかうれしいんです」
事務所に着いたら、まずはその日の気分に合わせたお茶を淹れてひと息。ここで、頭を家から仕事モードに。お茶を飲みながらメールチェックなどを済ませる。
香菜子さんのお気に入り
ヨガのレッスン後に頂いて気に入った、「Harney&Sons」のシナモンティー。ほんのりスパイスが香る。
香菜子さんの“早起きのコツ”
「早起きは、苦にならないタイプ」という香菜子さん。一日をリズムよく過ごすための、早起きのコツを聞きました。
目覚まし時計
「無印良品」の目覚まし時計は、“止めにくさ”が絶妙。
「ボタンひとつで止められるものではないので、しっかり目が覚めます」
猫のヴォンちゃん
香菜子さんも負けを認める朝型。
明け方から遊び始めるその物音に、うっすら目覚めたころに目覚まし時計の音。その後、ニャーニャーとごはんの催促も。
〈撮影/有賀 傑 取材・文/福山雅美〉
香菜子(かなこ)
モデル、イラストレーターとして活躍する傍ら、プロダクトブランド「ヴィルヘルムス」を主宰。ロタ名義で初めて手がけた絵本『おぱんつくん』(若芽舎)も好評。HOTEL VILHELMS
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです