(『天然生活』2021年5月号掲載)
5時半から段取りよくこなし、時間と心に余裕を
結婚以来、50年近く早起きの習慣を続けているという坂井より子さん。
毎朝、5時半ごろには起きて動き出します。
「前の晩に多少寝るのが遅くなっても、この時間に自然と目が覚めるんです。長年続けてきたことだから、体の中にリズムが刻み込まれているんでしょうね」
坂井さんの「朝の時間割」
05:30 起床、洗顔、シャンプー、コーヒーを仏壇に供える、コーヒーを飲みながら身支度
06:00 洗濯物を取りこむ
06:15 夕食の献立を決めて下準備、朝食の支度
07:00 朝食、片づけ
07:30 生ごみの日は冷蔵庫の整理(週に2回)
08:00 洗濯物をたたんでしまう、掃除、時間があれば夕食準備の続き
09:00 気になるところの掃除や整理整頓
10:00 食料品の買い物(週に2回)、時間があるときは読書や手紙書き、書類整理など
05:30|コーヒーを仏壇に供える
朝起きたらまずコーヒーメーカーをセット。
洗顔とシャンプーを済ませたらコーヒーができているので、それを仏壇にお供え。これが一日をスタートする儀式のようになっています。
「今日も一日、みんなが元気で過ごせますようにと心のなかでお願いします」
そのあとはリビングでコーヒーを飲みながら簡単に身支度をします。
06:00|洗濯物を取りこむ
毎日、夜に洗濯機を回し、室内に洗濯物を干してから寝ています。朝には乾いているので、台所に立つ前に取りこむのが習慣です。
「物干し台を部屋に出しっぱなしにしておくのが嫌なので、まず取りこんでしまいます。しわにならないようソファの上にまとめて置いておき、朝食の前後にたたんで所定の場所にしまいます」
06:15|夕食の献立を決めて下準備
朝食の準備と並行して、冷蔵庫の中を見たりしながら、夕食の献立を大まかに決めてしまいます。
この日のメニュー、コロッケは衣をつけて揚げる前までを朝のうちに準備し、冷蔵庫へ。
「ほかにも青菜をゆでたり、根菜を刻んだり、肉にパン粉をつけておいたり。できるところまでしておくと、夕方の支度がぐっと楽になります」
07:00|朝食
夫とふたりの朝食は、最近ではもっぱらパンがメイン。
「サンドイッチやトーストなどにして、そこにスープやハムエッグを添える日もあります。パンがない日は、冷凍してあるおにぎりをグリルで焼いて焼きおにぎりにすることも」
その日にあるもので手早くつくるので、短時間で完成。早朝からの家事もここでいったんお休みです。
07:30|生ごみの日は冷蔵庫の整理
週に2回、生ごみ回収の日は、坂井さんにとって冷蔵庫の中を整理する日でもあります。
「食材を確認して、早く使ったほうがいいものはその日の夕食の献立に組み入れます。残りものの容器もふたを開けて中身を確認、食べきったほうがいいものはその日のお昼にします」
たまに、どうしても傷んでしまったものはごみへ出します。
09:00|気になるところの掃除や整理整頓
夕食の下準備や掃除など、朝のルーティン家事が終わると、その日気になった場所の掃除や整理整頓をします。
「『水曜日は必ずここをやる』と決めてしまうと精神的に負担になるので、気づいたときに取りかかるようにしています」
食材の整理や水まわりの掃除など、目についた場所を「今日はここだけ」と決めてきれいにしています。
坂井さんの“早起きのコツ”
午後に比べ、朝はテキパキと動けるという坂井さん。一日をゆったりとした気持ちで楽しむための、早起きのコツを聞きました。
朝シャン
朝一番に洗面所で洗顔とシャンプーをするのが習慣。これで体も目覚める。
ラッシュの「ニュー シャンプーバー」を愛用。
オールインワンジェル
ここ数年、顔のお手入れに使うのはオールインワンジェルのみ。
最近使っているのはオージオの「ビューティーオープナージェル」。
〈撮影/柳原久子 取材・文/嶌 陽子〉
坂井より子(さかい・よりこ)
1946年生まれ。主婦としての豊富な経験を生かし、やさしい家庭料理や暮らしの知恵を伝授。幅広い世代の女性から支持を集めている。著書に『暮らしをつむぐ』『受け継ぐ暮らし』(ともに技術評論社)。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです