春雨のこと
春雨は、でんぷんの粉に水を加えてこね、小穴のあいた製麺機で圧力をかけて押し出してゆでたのち、冷凍してから乾燥させたもの。中国発祥のアジア特有の食品で、主に緑豆を原材料とします。
緑豆には利尿効果があり、体内の余分な水分を排出し、むくみを予防、改善してくれる効果が。また、低カロリー、低糖質で、食べ応えがあり満腹感が得られやすいのも春雨の魅力。さらに血糖値の上昇が穏やかな低GI値食品で、ダイエットの強い味方です。
また、緑豆には暑さを和らげ、熱を体外に逃す働きも。夏にぴったりの食材といえるでしょう。小分けタイプのものが使いやすく便利です。
麻婆春雨のつくり方
ごはんにかけても、ビールのおつまみにもぴったり。チキンスープは春雨の水の吸い具合を見ながら加減して。
春雨の戻し方
ざるに春雨を並べ、熱湯を回しかけ、ふたをして5分ほど蒸らす。食感をよくするため、戻しすぎに注意。
材料(つくりやすい分量)
● 春雨 | 60g |
● にら | 1/2束 |
● 牛ひき肉 | 200g |
● 長ねぎ(みじん切り) | 1/2本 |
● にんにく(みじん切り) | 小さじ1 |
● ごま油 | 大さじ1 |
● 赤とうがらし | 3cm |
● 豆板醤 | 小さじ2 |
● オイスターソース | 大さじ1 |
● 豆味噌 | 大さじ1 |
● 紹興酒 | 大さじ2 |
● チキンスープ | 2〜3カップ |
つくり方
1 赤とうがらしは水に漬けておき、みじん切りにする。
2 土鍋を熱し、ごま油とにんにくを加えて炒め、1と豆板醤を入れる。牛ひき肉を加え、7割くらい色が変わったら長ねぎと、豆味噌、紹興酒を順に加えよく炒める。ふつふつしてきたらチキンスープを加え、再び沸くまで煮る。
3 にらを2cmの長さに切り揃える。
4 アクをすくい、黒こしょうをする。戻した春雨、オイスターソースを入れる。火を止め、3を加え、ひと混ぜしたら器に盛る。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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