目に美しいだけでなく、使い終われば土に還る心地よさ。青葉の季節にぴったりの、小さな暮らしのアイデアです。今回は、料理研究家の横山タカ子さんに、暮らしの中で役立つ葉使いについて教わります。
(『天然生活』2021年8月号掲載)
(『天然生活』2021年8月号掲載)
暮らしのなかの小さな「葉使い」
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
食材の計量も葉の上で
食卓で用いるだけでなく、調理にも葉っぱを活用。
「ただ重さを量るだけで、器を汚すのはもったいなくて」と、この日は小さめのホオの葉を使って、こしあんを計量しました。
「使い終わったら、ごみ箱には入れず、庭の落ち葉置き場へ。子ども時代のように葉を食べてくれる家畜はいませんが、腐葉土にして再び庭に還すことができるのも、『葉使い』の喜びのひとつです」
食品ラップの代わりに器のふたとして
「暮らしのなかで、できるだけプラスチック製品は使わないように心がけています」と、横山さん。
「食品ラップの代わりに、みつろうを布に染み込ませた『エコラップ』も気に入っていますが、この季節はいっそ、葉っぱを使って。ホオや桑などの葉はほどよい柔らかさで、使いやすいですね」
口は自然素材のひもで留めるほか、「葉をのせるだけでもホコリよけには十分役立ちますよ」
<料理/横山タカ子 撮影/山浦剛典 取材・文/玉木美企子>
横山タカ子(よこやま・たかこ)
料理研究家。長野県生まれ、在住。“適塩”の調理や長野の食文化を生かすレシピに定評。失敗しない梅干し「さしす漬け」をはじめとする、梅の保存食づくり40年の集大成的レシピ集『私の梅仕事』(扶桑社)、『四季を味わう 私の「木の実」料理』(扶桑社)も好評発売中。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです