• 45歳までパート勤め、54歳で起業した中道あんさん。我慢やお金の不安から解放されて、セカンドライフを自由に生きるために、自分自身との向き合う「棚卸し」の作業をしたといいます。『先細らない老後のために、50代のうちにすべきこと』(扶桑社)より、人生後半戦を楽しく過ごすヒント「忙しさを言い訳にしない」ことについてのお話を紹介します。

    「忙しい」は、やっぱりしんどい

    かつての私は、口癖のように「忙しい」とか「時間がない」といった言葉を口にしていました。実際、いつも何かのタスクに追われていて、忙しくしていることで、充実した日々を送っているのだと勘違いしていたのです。

    地元・大阪は、商いの街。商売が繁盛すると「おかげさまで忙しくしております」と感謝を述べる風習があります。

    「最近どう?」と聞かれて「忙しくてええ塩梅や」と言うのは、充実しているという意味を含んだ返答だし、世代的にも「24時間戦えますか?」というキャッチコピーとともに、新米社会人時代を過ごしました。

    “お金を稼ぐには、自分を犠牲にしてでも、忙しくしなければならない”。

    今思うと、自分の中に染みついてしまったこのイメージが、忙しい日々へと駆りたててしまっていた部分もありそうです。

    でも、忙しいって、やっぱりしんどい。心を亡くして“忙”と書くように、忙しさは、人から余裕を奪っていくから。

    画像: 「忙しい」は、やっぱりしんどい

    「忙しい」と「お金を稼ぐ」はイコールではない

    みなさんは今、お金を稼ぐことをどのようにとらえていますか?

    「お金」を稼ぐことに前向きなイメージを持っていますか? それとも大変だというイメージでしょうか?

    「稼げても忙しくなるのは嫌」という思いがあるなら、稼ぎ方に対するイメージを一新してしまいましょう。

    忙しくないと稼げないのではなく、忙しいのは時間をうまく使えていないだけ。

    忙しいことと稼ぐことはイコールではありません。

    私が主催する「LIFE SHIFT-BLOG LESSON」にも、稼ぎ方に対するネガティブなイメージをお持ちの方がいらっしゃるのですが、上記のようなお話をしたところ、とある方から「休みを増やしたのに、利益率が上がった」と、うれしい報告をいただきました。

    “サボっては罰が当たる”と思っていたけれど、やり方を変えればよかっただけだったと気づいたそうです。

    いつもどこか焦っていたり、ギリギリの状態であったり。そんな追い込まれた精神状態では、休むことに罪悪感を抱いてしまいます。

    不要な行動を手放して、これからの人生を自分でつくろう

    そんな状況から脱するのに不可欠なのは、「忙しくて時間がない」を言い訳にしないと決めること
     
    例えば、友人から旅行に誘ってもらったときに、「時間がない」と諦めてしまえばそれまでですが、なんとか時間のやりくりをして都合をつければ一生の思い出に残る旅ができるかもしれません。

    それとは反対に、今は仕事を優先するというのであれば丁寧に断ることもできます。

    結局、優先順位をつけているのは、あなた自身です。忙しさを言い訳にしていたら、何も始まらないことを知っておきましょう。

    現代人で暇を持て余しているような人はほとんどいません。時間がない(と思い込んでいる)原因はどこにありますか?

    どっちでもいいことを優先したり、時間配分をミスってしまってはいませんか?

    時間は自分でつくるもの。不要な行動を手放せば、余白の時間をつくることができます。例えば私は、以下のような行動をすっぱりやめました。

    ・だらだらスマホをやめる
    ・なんとなくしていた残業をやめる
    ・気乗りしない付き合いをやめる
    ・家事に完璧を求めるのをやめる
    ・シャツにアイロンをかけるのをやめる

    今ここまでの人生は、過去の時間で形づくられているものであり、これからの人生は、今の時間の使い方によって決まっていきます。しかも年を重ねるほどに、時間の尊さは増すばかり。

    より良い人生を望むなら、時間の無駄遣いは厳禁です。

    画像: 不要な行動を手放して、これからの人生を自分でつくろう

    本記事は『先細らない老後のために、50代のうちにすべきこと』(扶桑社)からの抜粋です

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    『先細らない老後のために、50代のうちにすべきこと』(扶桑社)

    『先細らない老後のために、50代のうちにすべきこと』(扶桑社)|中道あん

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    我慢やお金の不安から解放されて自由に生きる!
    実り多き人生後半戦を迎えるためのライフシフトアドバイス

    老後の生活資金や過ごし方など、今後の生活の心配を棚に上げたまま「とりあえず」で今日を過ごしてしまってはいる人が多くいるのではないでしょうか。不安を「埋める」ために、まずは自分自身の棚卸しを行い「内側の問題」に向き合いましょう。

    45歳までパート勤め、54歳で起業。自分と向き合い将来像を描くために「棚卸し」の作業をした中道あんさん。充実したセカンドライフを開拓するための、自分自身との向き合い方、これからの働き方やお金の生み出し方の構築などについて、ていねいにアドバイスします。より楽しく、より明るく60代からの黄金期を過ごすために、自分の中に眠っている「資産」を掘り起こして、攻めの姿勢で生きてみませんか。



    〈イラスト/オヤスマー〉

    中道あん(なかみち・あん)
    著述家、株式会社LSB代表取締役。アラフィフ世代を中心に、より豊かに生きるマインドセット術、ブログやSNSなどの発信の方法、個人起業の手法などをコンサルティングしている。生き方・健康・人間関係・お金を視点にライフシフト術を発信。Ameba公式ブログ「女性の生き方ブログ! 50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。著書に『「誰かのために」を手放して生きる』(自由国民社)、『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』(主婦の友社)など。
    HP:https://lifeshift-ann.com/
    インスタグラム:@gaku.an



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