• 思春期娘と母。受験を控え塾に通う娘と母の間には、バトル勃発がごく日常。でもおいしい食事の時間があれば、心のしこりはほぐれていきます。料理家・文筆家の馬田草織さんによる、母娘のリアルな日々のエッセイとレシピ集『塾前じゃないごはん』(株式会社オレンジページ)より、子どもの塾前にさっと準備できる「エメラルド焼きそば」のつくり方を紹介します。

    手間とウケは反比例する、の法則

    手間をかけて頑張ったものは子どもにウケず、ちゃちゃっとつくった簡単なものほど喜ばれる。ホワイ。

    そんなもやもやが常に伴うメニューの代表格、焼きそば。焼きそばでいっか、じゃなく、焼きそばがいいのね、おぬしらは

    下の写真、上にかかる青のりの量は間違っているのではありません。わが家では青のりも具のひとつなので、下が見えないほどふりかけてエメラルドグリーン仕上げに。

    味つけはJC娘の要望どおり、付属の粉末ソースを迷わず全量入れ。こじゃれていない屋台っぽい味がもっとも喜ばれます。ふふ、案外簡単だな。

    画像: 手間とウケは反比例する、の法則

    #塾前ごはん

    子どもを塾に送り出す前に大至急つくる夕食。焼きそば、パスタ、チャーハンなど。娘の塾が7時半から始まるので、6時45分から7時10分ぐらいが塾前ごはんタイムでした。

    塾前ごはん「エメラルド焼きそば」のつくり方

    材料(2人分)

    ● 豚バラ薄切り肉100g
    ● 春キャベツ1/4個(約200g)
    ● 玉ねぎ1/2個(約100g)
    ● にんにく、しょうがのみじん切り各1かけ分
    ● 中華蒸し麺(焼きそば用、粉末ソースつき)2袋
    ● 青のりたっぷり
    ● 紅しょうが適宜
    ● ごま油小さじ2
    ● 塩、こしょう各適宜
    ● 酒大さじ2
    ● 粗びき黒こしょう適宜

    つくり方

     豚肉とキャベツは一口大に、玉ねぎはくし形に切る。麺は電子レンジ(600W)で袋ごと20秒温める。

     フライパンにごま油を入れてにんにくとしょうがを熱し、香りが立ったら肉に塩少々をふって焼く。色が変わったら玉ねぎとキャベツを加え、塩、こしょうしてさっと炒め、皿などに取り出す。

     同じフライパンに麺をもみほぐして入れ、酒を入れてさらにほぐし、焼きつける。麺に火が通ったら付属の粉末ソース1袋をまんべんなくふってからめながら焼く。

    memo:
    辛口に仕上げたいときは、麺2袋に対し粉末ソース1袋と、「イカリソースレトロ」(シャバシャバ系の関西ソース)を加える。

     麺が色づいたらを戻し入れ、残りの粉ソース1袋を加え、炒め合わせて黒こしょうをふる。器に盛り、青のりをたっぷりふり、紅しょうがを添える。

    本記事は『塾前じゃないごはん』(株式会社オレンジページ)からの抜粋です

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    『塾前じゃないごはん』(株式会社オレンジページ)

    『塾前じゃないごはん』(株式会社オレンジページ)|馬田草織

    『塾前じゃないごはん』(株式会社オレンジページ)|amazon.co.jp

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    母娘のリアルな日常と、心をほぐすレシピ集

    受験を控え塾に通う思春期娘と母は、仲良く話していたと思ったら次の瞬間突然バトル勃発がごく日常。文筆家・料理家の馬田草織さんが、親子のリアルな日常と想いを「塾前ごはん/塾前じゃないごはん」のレシピとともに綴る一冊です。


    画像: つくり方

    馬田草織(ばだ・さおり)
    文筆家・編集者・ポルトガル料理研究家。出版社で雑誌編集を経て独立。ポルトガルの食や文化に魅了され、現地の家庭からレストラン、ワイナリーなど幅広く取材している。ポルトガル料理とワインを楽しむ教室「ポルトガル食堂」を主宰。著書に『ムイト・ボン!ポルトガルを食べる旅』(産業編集センター)、『ホルモン大航海時代』(TAC出版)などがある。一児の母。



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