(『天然生活」2022年10月号掲載)
お米のおいしさを保つ保存方法
お米の保存で気をつけたいのが、湿気と温度。
お米にわく虫は20℃になると発生しはじめ、25℃で発生確率が高くなります。
昔と違い、暖かい室内にある台所のシンク下は、お米の保存には悪条件。密封して冷蔵庫に保存するのがベストです。
お米も野菜と同じ生鮮食品なので、温度・湿度ともに野菜室で保存するのが最適です。
保管方法のポイント1
なるべく密閉して冷蔵庫に
よく乾かしたペットボトルやジッパー付き保存袋に密封して野菜室へ。ジッパー付き保存袋は、1回で炊く分を入れると使い切りで便利。
保管方法のポイント2
常温保存の場合は温度に注意
常温保存は涼しくて風通しのよい場所に。米袋から密閉容器にうつし、とうがらしをガーゼや和紙に包んで虫よけとして加える。
おいしいのは長くて精米から1カ月
お米は長く保存できると思いがちですが、保存状態によっては酸化が進み、古米臭や油が出てきます。
お米がおいしく食べられるのは精米してから2週間、長くても1カ月くらい。
そのため、大量にまとめ買いするよりも、1カ月で食べ切れる分をこまめに買って、精米したてのおいしいお米を食べるのが賢い方法です。
〈監修/澁谷梨絵 取材・文/工藤千秋 イラスト/赤池佳江子〉
澁谷梨絵(しぶや・りえ)
5ツ星お米マイスターなど6つの穀物の資格を持つ日本唯一の米屋。300カ所以上の田んぼに通いつめ、探し出した米や雑穀を「米処 結米屋」で販売。著書に『炊飯器で一発定食』(Gakken)など。業務用食材のフードロス販売サイト「食べて応援!Food Fun ゆめや」もスタート。
食べて応援!Food Fun ゆめや
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです