短い秋を楽しむため、まずは口紅からチェンジ
2024年は秋が短いのだとか……。
食いしん坊の私としては秋が短いのは残念すぎます。
せめて気分だけでもと秋物の準備(お買い物)をはじめました。
まずは秋を感じるのに手っ取り早い口紅の色を変えました。なんで口紅の色を変えるのってこんなにワクワクするのでしょうね。
季節が変わり目に洋服のチェックに出かけていた時もありましたがいつからかそんなことしなくなっていました。
ファッションに興味がなくなったのではないですよ(面倒くさくなったのは多少あるけど)。
わたしは洋服の仕事をしている友人が多いのでシーズン前の展示会に顔を出したり、POP UPにお邪魔してあれこれ着させてもらいアドバイスもらって購入しています。
洋服は好きなお店やブランドで
服が大好きだから信頼している友人の店やブランドなら間違いない。もちろん旅先でふらっと寄ったお店で一目惚れしちゃったりもあるけど、そんな時は出会いを大切に旅の思い出として連れて帰るようにしています。
先日のこと、高級下着のように柔らかくて軽くて素肌に着たくなる知り合いのブランドのカシミアニットを購入。実はブラックをすでに持っていてあまりの出番の多さに(気持ちよすぎてつい手に取っちゃうの)、同じ形の色違い(チャコールグレー)を買い足しに行ったのです。
チャコールグレーを買いに行ったのに……あれ? 連れて帰ったのは色も違えば形も違う。笑
「桜井さんはブラウンも似合うと思う。こっちの形も着てみて!」と。若い頃から茶色(ここではあえてブラウンではなく茶色と言わせて)と赤い色の服は似合わない色と思い込んでいてトライさえ拒否してきたけど、えっ似合うじゃないの。
やだわ、いつの間にか苦手色を克服してるじゃない! ほらね、こういうことなの。信頼できるプロの意見を聞くのは大切なのです。
そしてもうひとつ。お気に入りの眼鏡屋さんでちょっと愉快な形のリーディンググラスを購入。
「この形って勇気いるよね〜」と言うと「いや、このフレームはステキに年齢を重ねた女性しか似合わないキャリアグラスです」って。
ちょっと、ちょっとぉ〜、なんて素敵なことをおっしゃるの! もちろんこの『キャリアグラス』はわたしのものになりました。
歳を重ねたからこそ、自分らしいおしゃれが楽しめる
年齢的に何を着たらいいのか? いま何が似合うのかわからない。服が似合わなくなりました……と度々相談を受けますが、いやいやわたしは逆だなぁ。
もちろん若い頃とは身体の肉付きがすっかり変わったし、顔は顔色もツヤも違う。でも若い頃には着られた感があった『ちょっといいもの』がしっくりと着こなせるようになっていませんか?
最近のママさんたちはみんな小綺麗にしているけど、私なんか息子たちといるといつの間に服が汚れているし、仕事柄ガシガシ洗えるものが必須でした。
今は汚すのは自分。
おしゃれ、いつするの? いまでしょー! と楽しんでいます。
あぁ秋が待ち遠しいな。
読んでくださってありがとー!
桜井かおり(さくらい・かおり)
文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。現在は、文筆業や、買い付けなどを行う。『カフェロッタのことと、わたしのこと』『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(ともに旭屋出版)に続く3冊目の著書『マダム・ロッタとパリ行かない?』(旭屋出版)が好評発売中。
インスタグラム:@kaorilotta
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