(『天然生活』2023年7月号掲載)
德田さん流 ゆるやかに整える工夫1
道具は吊るして収納
「片づけもコーディネート感覚で」という德田家らしい整理術で、ごちゃつきやすいガーデン用品も美しく、愛らしく。
庭仕事や車の道具が一目瞭然
ガレージの壁面には、愛車の掃除用具や庭仕事の道具を吊るして見やすく収納。「出番の少ない雪かきスコップも、差し色の感覚で吊るしています」
下に並んでいるのは裕二さんが集めたおもちゃの貨物車。そんな遊びごころも「目に楽しい片づけ」のポイントに。
水道まわりは素材をそろえて
「いただきものの泥つき野菜を洗いたくて」設置した洗い場スペース。ブリキを吊るすことで、たわしなど実用道具の生活感をさりげなくカバー。
芝刈り機にお手製のカバーをかけて
道具小屋で大きな存在感を放っていた2台の芝刈り機は、お手製のカバーですっきり、まとまりよく。「ほこりよけとしても役立っています」
テラスの掃除道具も吊るして
庭を望むテラスにある掃除道具コーナーも、「吊るす姿が美しく見えるよう、ほうきとちりとりのバランスを考えて、この配置になっています」
德田さん流 ゆるやかに整える工夫2
季節に合わせて小物を入れ替え
季節に合わせた小物の入れ替えで、気分をパッとリフレッシュ。日々を新鮮に見直し、新たな片づけのきっかけにも。
かごのカバーを衣替え
移住した当時から愛用しているキャスター付きの大きなかご。ほこりよけとしてかけていた茶色のカバーは、夏には夏色のリネンに衣替えするなど、季節に合わせてチェンジ。
仕切りの暖簾も衣替え
リビングと寝室の間にかけた暖簾も、カバーと同じく季節に合わせて衣替え。取材で伺った夏の時期には、「チェックアンドストライプ」の大ぶりなチェックのリネン生地に一新。
庭仕事の帽子もディスプレイ
玄関横の棚には、庭仕事用の帽子を重ねて見せる収納に。
「帽子は大好きでたくさん持っているけれど、この場所には自然素材のものだけ。壁や空間に合うものを選んで置くと、見せておいても散らかった印象になりません」
マスク入れにカバーを
吉祥寺で求めたばかりの丸かごにも、ブルーのカバーを手づくり。中には必要なときにすぐ出せるようにマスクをまとめて入れています。
「この素材と形が大好き。自作のカバーをかけると、愛着もひとしおですね」
德田さん流 ゆるやかに整える工夫3
好きなかごを収納にフル活用
ヨーロッパからアジア、日本の工芸品までお気に入りを並べて。温かみとすっきり感のバランスが、かご収納の魅力です。
ふた付きのかごを重ねて収納に
ミシンの近くに置いたふた付きのかごには、洋裁の糸と裁縫セット、エコバッグなどを収納。
「重ねて置いてもすっきり見えるのは、ふた付きかごならでは。エコバッグは生地と同様、つい増えすぎてしまうから、ここに入る以上は持たないようにと心がけています」
アイロンの道具やエプロンをまとめて
サイズ違いのオーバルかごにはアイロンとエプロン。「アイロンと一緒に霧吹きなどの道具も入れ、気づいたらサッと出して使います」
書類入れには中身が見えない深めのかごを
大切だけれど見えるところに出しておきたくない事務書類は、深めのかごに。「書類はここ、と決めているから、なくすこともありません」
ひと目惚れしたかごのトランクは帽子用に
吉祥寺で見つけたかごトランクで、帽子をディスプレーするように。「片づくだけでなく、帽子が楽しく選べるコーナーになりました」
〈撮影/林 紘輝 取材・文/玉木美企子〉
德田民子(とくだ・たみこ)
元『装苑』編集長、長野県安曇野市在住。スタイリッシュなファッションと、シンプルでセンスが光る暮らしの提案が人気。そのライフスタイルをたっぷり紹介した『德田民子さんの工夫のある家仕事』(扶桑社)も好評発売中。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです