(『天然生活』2021年10月号掲載)
自分の“好き”に寄り添う家具選びを
つやのあるチーク材に、引き出しの持ち手や脚などの美しい曲線が印象的なローボード。
洋館を思わせる木枠の窓やウッドパネルの壁にもしっくりとなじんでいます。
中央の扉を開くとその中にはテレビがぴったり。
「テレビやオーディオ類などをすっきり隠したくて、サイズが合うものをずっと探していたんです。この家に越して4年目ですが、しばらくたってからやっと満足のいくものを手に入れられました」
神奈川県内で雑貨店を営む松井さん。ご自宅は4年ほど前にハーフビルドで建てた一軒家。
建物もさることながら洋館を思わせるインテリアがとても素敵です。
ローボード
イギリス・スコットランドで1869年に創立された「マッキントッシュ」社製のローボード。
むだのない美しいデザインと機能性を兼ね備えていて、松井さん宅のリビングの主役的な存在。
このローボードの右横に薪ストーブがあり、横幅も見事にぴったり。面がすっきりしつつ収納力があるため、家族みんなが使う細々したものはこの引き出しにしまっている。
収納の工夫とお気に入り
テレビを立てている小さな脚は夫が手づくりしたもの。木の質感が家具と調和していてさすが。
左上段の引き出しは文具類。上から見てどこに何が入っているかわかり、5歳の息子も出し入れしやすい。
右下の引き出しはあえて何も入れずに、急な来客など“とりあえず”のために空けておくのが松井さん流。
<撮影/川村恵理 取材・文/結城 歩>
松井由起子(まつい・ゆきこ)
神奈川県相模原市にある日用品や作家ものの器などを扱うお店「PEDLAR」店主。古いもの、新しいものを問わず、長く使い続けたくなる特別なモノを扱う。夫と息子の3人暮らし。
http://www.pedlar.jp/も人気。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです