(『天然生活』2021年10月号掲載)
旅先で出合った家具を手入れしながら愛用中
アンティークのような味わいのあるテディベアが人気のぬいぐるみ作家・衣笠美保さん。収納家具も、古道具屋さんで求めたものや、友人から譲り受けた古いものが中心です。とくに旅先で出合うと、即断即決で購入するのだとか。
「旅行に行くときには、その土地にある骨董屋さんに足を運ぶようにしています。旅先だとまた今度来よう、ということがないので、気に入ったら使い道が決まっていなくても、ぱっと買いますね」
10代のころから愛用している急須など物持ちはいいそうですが、物量は少なめ。以前は4年ごとに引越しをしていて、そのタイミングでものを処分していました。いまの家を建てて来年で10年、ものが増えてきたように感じています。
「食器など、展示会に行くと欲しくなりますが、重ねられるかどうか検討しますし、しまう場所がないものは買わないようにしています。たまに玄関から家の中を見渡して、ものが増えたなと思ったら、知り合いのお店のマーケットに出しています」
食器棚
食器棚として長年愛用しているのは、10年以上前に長野県を旅行中に骨董屋で見つけたという昭和初期の家具。
本来の用途は店舗用の商品陳列棚だったため、全面ガラス張りになっていて、どこからでも中身がよく見えます。
仕切り板もガラスなので、割れないように、重い大皿などは一番下の段に置き、家族3人分の食器をすべて収納。
「奥までよく見えるので、使いやすいです」
収納の工夫とお気に入り
最上段には湯のみがたくさん。
「お茶やコーヒー、デザートも湯のみに入れていただくのでよく使います」
扉を少し開ければ出し入れできる両端に使用頻度の高い器を収納。冷蔵庫側のガラスは割れたがそのままに。
キッチンに壁掛けのCDプレーヤーがありよく聴くため、CDはケースから出してお気に入りの丸い缶に。
<撮影/川村恵理 取材・文/長谷川未緒>
衣笠美保(きぬがさ・みほ)
ぬいぐるみ作家。ガラス工房を営む夫と、中学3年生の息子と3人暮らし。アンティーク仕上げが特徴のテディベア制作をしている。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです