匂いや香りでパリを感じる
名前が『かおり』にだけに香りをとても大切にしています。
香りを旅の思い出にするお話を。
羽田空港からパリのシャルル・ド・ゴール空港までは現在直行便でもおおよそ14時間30分〜14時間55分のフライト。汗。
わたしはシャルル・ド・ゴール空港の匂い(この場合は香りではなく匂い)を嗅ぐと、『これこれ、パリの匂い〜』 と長い長いフライトの疲れも吹っ飛んで、これから始まるパリで過ごす時間にワクワクします。
すれ違う空港職員さんの体臭ですらパリを感じる。
そして宿泊先のチェックインを済ませて部屋に入った時の一瞬の匂いで、毎晩この部屋に帰ってくるのが楽しみになるのか、寝るだけ……と思うかが決まる 。
今回のアパルトマンはその匂いがちょっと気になった。(パリの宿泊先には花を飾ると本に書いたことがあるけれどそれすら戸惑うほど)
国内旅行なら小さなルームスプレーを必ず持参しますが、パリはなるべく荷物を少なくしようと持ってきていません。
なので現地調達しました。そう、この香りも旅の思い出のひとつ になりますね。
香りを旅の思い出に
いよいよ本題の『香り』のお話。
わたしはパリに来るたびに大好きなASTIER de VILLATTE (アスティエ・ド・ヴィラット)の香り を何かひとつ連れて帰ります。
キャンドルがきれていたらキャンドルを。
インセンスの残りが数本になっていたらインセンスを。
最近はパルファンやオーデコロンを。Splash 0range Amere は好きすぎて パリで何本リピートしただろう。今回もSplashを、って決めていたけれど季節のせい(秋)かな? 浮気をしちゃった。
その香りはMantes-la-Jolie(マント=ラ=ジョリ) 。
見た目のブルーとちょっとスパイシーな香りが今回の旅の気分 でした。
これからシュッ!と纏うたび購入した時の光景、店員さんとのやりとりを思い出すことでしょう。
わたしからのアドバイスは香りを変える時はもし容量が選べたらまずは小さな瓶から。軽いし、海外と日本では気分も違うから。
友人と会った時「かおりさん今日の香りはどこの、なに〜?」「なんかパリの香りがする〜」と言われた時はこころの中でふふふ♡です。
読んでくださってありがとー!
桜井かおり(さくらい・かおり)
文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。現在は、文筆業や、買い付けなどを行う。『カフェロッタのことと、わたしのこと』『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(ともに旭屋出版)に続く3冊目の著書『マダム・ロッタとパリ行かない?』(旭屋出版)が好評発売中。
インスタグラム:@kaorilotta
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