• 冬じたくは、過ごす時間が長くなるリビングを居心地よくすることから始めるという、ファッションコーディネーター德田民子さん。手づくりを楽しみながらくつろぎの空間を生み出す德田さんの、冬じたくの様子をのぞいてみましょう。
    (『天然生活』2021年12月号掲載)

    德田さんちの冬じたく 01
    手づくりの「のれん」で部屋を冬仕様に

    「布が好き」という德田さんは、リビングとプライベートスペースを仕切る「のれん」を手づくりしています。

    季節の変わりを感じたら、春夏ものから秋冬仕様に模様替え。隣町の大町市にある布問屋の倉庫で布を買っておき、2時間ほどかけて仕上げるのだとか。

    「布を替えるのが、一番の気分転換になるのよね。市販品だとなかなか好きな生地が見つからないから、自分で縫うのがうれしいんです」

    画像: 布の裁断や、仕上げに糸のしまつをするときは、思い切り布を広げられるダイニングテーブルで作業

    布の裁断や、仕上げに糸のしまつをするときは、思い切り布を広げられるダイニングテーブルで作業

    画像: リビングとプライベートスペースを仕切る、手づくりののれん。空間の印象を変えるために、布を変えるのは手軽な方法

    リビングとプライベートスペースを仕切る、手づくりののれん。空間の印象を変えるために、布を変えるのは手軽な方法

    德田さんちの冬じたく 02
    くつろぎのシチュエーションを整える

    春から秋にかけては、芝生の庭に面したウッドデッキでくつろぐことが多いけれど、寒さの厳しい冬の間はリビングにこもるので、居心地を高めるための空間づくりを大切にしています。

    ふだんは使わず屋根裏部屋にしまってあるオットマンを、冬の間だけはソファの前にセットし、脚を伸ばせる仕様に。

    最近は老眼が進んで本があまり読めないから、以前にも増してBGMの選曲を楽しみます。

    画像: ビートルズのレコードをかけてくつろぐのが至福の時間

    ビートルズのレコードをかけてくつろぐのが至福の時間

    画像: 夏に仕込んだ梅シロップが今年はとてもよい仕上がりだったので、冬はお湯割りで飲むことに

    夏に仕込んだ梅シロップが今年はとてもよい仕上がりだったので、冬はお湯割りで飲むことに

    德田さんちの冬じたく 03
    衣類かごごとチェンジして、衣替え

    衣類は主に2カ所、屋根裏部屋と寝室に収納。

    屋根裏部屋では、シーズンオフの服を保管するほか、マフラーや帽子などの小物をブティックのようにディスプレイ。寝室では、よく着る普段着を、かごに入れて並べています。

    「衣替えは、屋根裏部屋から寝室へ、かごごと入れ替えるだけなんです」と德田さん。コート類は、冬になったら屋根裏から出してきて、土間に引っかけてすぐ使えるように。

    画像: 衣替えはかごごと屋根裏へ運び、オンシーズンのかごを寝室に持ってくる

    衣替えはかごごと屋根裏へ運び、オンシーズンのかごを寝室に持ってくる

    画像: ニットやカットソーなどのトップスは、クルクル丸めてかご収納が簡単

    ニットやカットソーなどのトップスは、クルクル丸めてかご収納が簡単

    德田さんちの冬じたく 04
    年末の掃除を台所から始める

    ふだんから、見える場所はこまめに掃除しているため、年末に向けての大掃除は、いつも見過ごしがちな細かい場所をきれいにする機会に。

    暮れはゆっくりしたいので、11月ごろから早めにスタートします。まず着手するのは、コンロまわりやシンクの蛇口の裏側、鍋のこげ落としなど。

    「100円ショップって、いろんなものがあって面白いのよね。掃除道具はそこで買うことが多いです」

    画像: 鍋のこげは、重曹をふりかけしばらくおき、スポンジタワシでこする

    鍋のこげは、重曹をふりかけしばらくおき、スポンジタワシでこする

    德田さんちの冬じたく 05
    来年のスケジュール帳を準備

    「10月ぐらいには、来年の予定が入ってくるでしょう。売り切れるのも残念なので、スケジュール帳は早めに買い替えます」

    愛用しているのは無印良品のマンスリータイプのスケジュール帳。病院や銀行振り込み日の予定などを記入するほか、出来事を記録。

    「でも、お勤めしていたころと違って、使い終わったら処分します。常に身軽でいたいから、残さないようにしています」



    〈撮影/有賀 傑 取材・文/石川理恵〉

    德田民子(とくだ・たみこ)
    『装苑』などの編集長を務め、定年後は、夫婦で長野県安曇野市へ移住。著書に『安曇野便りの心地いい家仕事』(主婦の友社)がある。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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