(『天然生活』2021年2月号掲載)
深い呼吸と運動を心がけ、「幸せ」にも貪欲に
背筋がすっと伸びて、メリハリのある美しいボディラインが印象的な松下るなさん。「人体力学・井本整体」の指導者として、多くの人の体のケアに携わっています。
「健康は見た目にも表れるもの。体がいい状態に整えば、自然と女性らしい体になっていきます」
いい状態の体とは、骨と筋肉がバランスよく連動して内臓が正常に機能していること。
「動かないと筋肉がどんどん硬くなり、呼吸も浅くなって、体の機能が落ちてきます。すぐに実践できるケアとして、まずは呼吸を深めることをおすすめします」
松下さん自身も朝と晩に2種類の呼吸法を行い、深い呼吸を意識づけています。
呼吸は生命活動の基本。十分な空気が体内に取り込まれると、酸素や栄養が細胞の隅々まで届いて、免疫機能も高まります。
「毎日、気づいたときでいいので深呼吸を習慣にしてみてください。呼吸を深める気持ちよさを知ると、自然と続けたくなると思います」
深い呼吸と並行して、体を動かすことも心がけています。1日2回、6歳の甲斐犬ニーナちゃんとの散歩がちょうどいい運動に。仕事で疲れて帰っても、うるうるの瞳で見つめられると散歩に行かないわけにはいかなくて、と笑います。
楽しいことで心もケアする
食事については「食べたいときに食べたいものを食べる」が松下さんのルール。といっても、むやみに好きなだけ食べるわけではありません。
むだな間食をせずに空腹の時間をしっかりつくり、胃腸を健康に保つことで、必要なものを必要な量だけ欲する体になるといいます。
「食べすぎはさまざまな不調の原因です。それを思えば、空腹は苦になりません。胃腸は休ませると本来の働きを取り戻し、食事のときに適正な量を、よりおいしくいただけるようになるんです」
「おいしい」や「楽しい」や「心地いい」をしっかり味わって、幸せに貪欲でありたいと、松下さん。
「ささやかですが、外で太陽を浴びて空や草花を見て、季節を感じると心が満たされます。
あとは、大好きなウインドーショッピングですね。見るだけでは足りず、買いすぎることもままありますが、心への投資と思えば安いもの。
心の不調は体の不調に直結します。幸せと感じることを重ね、健やかに過ごしていきたいです」
ちょっとひと息
松下るなさんの「リラックス方法」
友達と会っておしゃべり
コロナ禍で「人と会う」大切さを改めて実感したという松下さん。
「思いつめたり気持ちがネガティブに傾きそうなときも、友達と会っておしゃべりすると晴れやかに。大事な時間です」
〈撮影/砂原 文 取材・文/熊坂麻美〉
松下るな(まつした・るな)
人体力学体操や心理療法を組み合わせたホリスティックケア「人体美学」の指導室を東京に構える。https://lunaseitai.com/ インスタグラム@luna_matsushita
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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