「味噌」×「さつまいも」で腸内環境を整える
昔から日本人に愛されてきた、「味噌汁」。
味噌汁には、味噌に含まれる多くの栄養のほか、具材からとれる食物繊維など、善玉菌を増やして腸内環境を整えるのに役立つ成分がたっぷり。
気になる不調に効果のある食材を加えれば、その力はさらにアップ!
本記事では、便秘におすすめの、もずくとさつまいもの味噌汁のつくり方をご紹介します。
腸内の善玉菌が減り、悪玉菌が増えるのが便秘の大きな原因です。
善玉菌を増やすには、食物繊維やオリゴ糖といったエサが必要。それには野菜、イモ、豆、海藻などをまんべんなくとることが肝心です。
油脂やさつまいもに含まれる「ヤラピン」は、便通の滑りをよくするので適量をとるのもおすすめ。
このほか、1日1~1.5Lの水分をとり、便をやわらかくすることも大切です。
食物繊維と便の滑りをよくするサツマイモのヤラピンが一度にとれる
もずくとさつまいもの味噌汁のつくり方
材料(2人分)
● もずく | 80g |
● さつまいも | 小1本 |
● だし汁 | 2カップ |
● 味噌 | 大さじ1 |
つくり方
1 もずくは食べやすい長さに切る。さつまいもは皮つきのまま2cm厚さの輪切りにして、水にさっとさらして水気をきる。
2 鍋にだし汁、1のさつまいもを入れ、フタをして中火にかけ、煮立ったら弱火でさつまいもがやわらかくなるまで煮る。もずくを加えてさっと煮る。
3 味噌を溶き入れ、ひと煮立ちしたら火を止める。
1人分:87kcal
〈撮影/星 亘、難波雄史 スタイリング/肱岡香子〉
※ 本記事は『100歳健康みそ汁』(扶桑社)からの抜粋です。
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*本書は『1日1杯で病気を防ぐ!免疫力アップの健康みそ汁』(2018年12月発行)を再編集し、新たにレシピを追加したものです。
監修 石原新菜(いしはら・にいな)
医師。イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。日本温泉気候物理医学会会員。帝京大学医学部卒業。主に、漢方医学、自然療法により、種々の病気の治療にあたる。講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。『1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』(日本文芸社刊)amazonで見る 、『みそ 酢 米ぬか 体が整うすごいやせレシピ』(主婦と生活社刊)amazonで見る など著書、監修書多数
料理 岩﨑啓子(いわさき・けいこ)
料理研究家・管理栄養士。書籍や雑誌、メニュー開発などで栄養バランスを考えた、優しく飽きのこない味で、簡単につくれる家庭料理を多数提案している。食材の冷凍の活用や蒸し料理のレシピにも定評がある。『徹底解剖! 野菜のおいしい食べ方大全』(ナツメ社刊)amazonで見る 、『夫婦ふたりにぴったりの60歳からのたんぱく質しっかりごはん』(宝島社刊)amazonで見る など著書多数