(『天然生活』2022年3月号掲載)
行き場のないものは、一時的に「とりあえずボックス」へ
はったさんがいざ片づけるとき、いくつもの「とりあえずボックス」が出動します。行き場のないもの、テーブルに置きがちな郵便物や小物などを箱に一時避難させ、余裕のあるときに整理し直すのです。
「これだけで見てくれは整います。箱に入れるときは、ひとまとめにしないで分別します。請求書類はこの箱に、冊子はこっちと、ざっくりサイズで分けておけば必要なときにも探しやすいんです」
「逃げ場」をつくり、気持ちにゆとりをもたせる3つのコツ
見えると心地よくないものは隠し、すぐ片づけられないものは「とりあえず」のスペースへ。それだけで、空間も気持ちもすっきり。
はったさんの「逃げ場」のつくり方01
隠せる収納スペースを持つ
雑然としがちな場所やプラスチックのものは、扉付きの家具や布を活用。
読みかけの本などを置いている寝室の棚は、端切れをつなぎあわせた布で目隠し。
テレビ台は以前の家から使っているキャビネット。背面に穴をあけてコードを通し、見せたくないOA機器をしまう。
はったさんの「逃げ場」のつくり方02
収納にも余白をつくっておく
洋服棚の一段は、1度着ただけでは洗わないセーターなど服置き場に。「洗いたての衣類と重ねるのは抵抗があるので分けています」
はったさんの「逃げ場」のつくり方03
とりあえずボックスを活用
手紙類はキリムでつくられた植木鉢カバーに、ノートや大きめの郵便物は桐の箱へざっくりまとめておく。ここを探せば大丈夫、という状態に
仕事の書類はファイルに分類し、ふだんは扉付きのキャビネットに保管している。リビングで作業する際はボックスに取り出して持ち運び、急な来客時には、箱ごと書斎に移動する。
〈撮影/有賀 傑 取材・文/熊坂麻美〉
はったえいこ
器や暮らしの道具、アンティーク、食品などを扱う「Loveit」を運営するほか、カウンセリング業も行う。
https://loveit-circus.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです