(別冊天然生活『歳を重ねて楽しむ暮らしvol.3』掲載)
ぬ衣さんのクローゼット
白、黒、紺、ベージュ。潔いほどコンパクトなクローゼットの中に、ベーシックな形・色合いのスタンダードなアイテムが並んでいます。
多くは無地で、柄物はストライプかボーダー、あとは水玉とチェックが少し。これがいまのぬ衣さんのクローゼットのすべて。
「少なくて驚いたでしょう? でも、これだけあればたっぷり遊べるんです。だれかと同じは嫌だから、買ったものはそのまま着ずに切ったり縫ったり。メンズの4Lサイズをブカブカで着るのも好きだし、靴下とアクセサリーの色を合わせるのも好きですね」
基本的に洋服は1年ごとに買い替えるため、選ぶのはファストファッションが多いそう。
新しく状態がいいものを美しく着ることを心がけています。
「洋服が好きだし、おしゃれが好き。私にとっては、値段やブランドは全然問題じゃないんです」
ぬ衣さんの年間クローゼット計画
秋・冬
● セーター(プルオーバー) | 4枚 |
● ジャケット | 1枚 |
● 巻き物(ウールやカシミヤ) | 5枚 |
ほぼ100%車で外出するため、コートは持っていないぬ衣さん。いまは着ないと判断したものはすべて手放してしまうので、上着はデニム素材のものを1枚だけ。
基本はインナーで重ね着をし、上にざっくりとした厚手のセーターを着て、マフラーやショールをラフに巻いて首元にポイントをもたせたスタイル。靴下も厚手のものをチョイスすればより暖かい。
春・夏
● カットソー(Tシャツなど半袖) | 2枚 |
● 帽子 | 4個 |
あまり着ることのなかった半袖は、ここ数年の暑さでトライするように。
黒い無地のポロシャツはパンツにもスカートにも合わせやすくて着まわしがきき、紺と白のボーダーTシャツは浅いボートネックの形が襟元をきれいに見せてくれる。
通年
● ブラウス、シャツ(長袖) | 6枚 |
● カーディガン | 1枚 |
● ワンピース | 4枚 |
● スカート | 3枚 |
● パンツ | 6枚 |
● 巻き物(コットン) | 1枚 |
大半は、一年を通して着られるアイテム。なかでもシャツとパンツが好きで、同じ形のシャツを複数枚、白いパンツの形違いや素材違いなどを所有している。
スカートやパンツなどは自作したものや、既製品に手を入れて自分の好きなサイズ感・形に直して着ているものも多い。
本記事は、別冊天然生活『歳を重ねて楽しむ暮らしvol.3』からの抜粋です。
<撮影/山川修一 取材・文/片田理恵>
ぬ衣(ぬい)
専業主婦として家庭を支え、家事と子育て中心の生活を送ったあと、夫の退職を機に里山へ移住。現在は自然に囲まれた土地で夫婦ふたり暮らし。ファッション、インテリア、建築、古道具をこよなく愛する。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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第1章 これからの「おいしい生活」のつくり方
料理家・大庭英子さんには、いまの自分にちょうどいい、レシピ6品と台所仕事の工夫を、スタイリストのchizuさんには、気負わず楽しむ、テーブルコーディネートのコツを教えていただきました。
第2章 おしゃれは心のビタミン!
中野翠さんのエッセイと、ぬ衣さん、山下りかさんの春夏秋冬のコーディネートを紹介します。
第3章 豊かな人生のための幸せの支度
山本ふみこさん、ユキ・パリスさん、中島デコさん、松場登美さん、横尾光子さん、坂井より子さんの暮らしの流儀を紹介します。
第4章 心身とお金を整えるために
家で簡単にできる体操や、節約のこと。
第5章 人生の豊かな「しまい方」
石黒智子さんがはじめた終活と、井上由季子さんが経験した家族の介護について、お話を伺いました。