• 生きづらさを抱えながら、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていた咲セリさん。不治の病を抱える1匹の猫と出会い、その人生が少しずつ、変化していきます。生きづらい世界のなかで、猫が教えてくれたこと。猫と人がともに支えあって生きる、ひとつの物語が始まります。キャットタワーのお悩み解決。

    増える猫グッズいろいろ

    猫と暮らし始めると、いろいろな猫グッズを集めますよね。

    フードボウル、トイレ、おもちゃ……。その中に、「キャットタワー」も脳裏をよぎるのではないでしょうか?

    我が家はふたつのキャットタワーを設置しています。

    両方とも猫に大人気で、時に遊び道具になり、時に寝床になり、時に爪とぎとして活躍してくれています。

    キャットタワーが猫にもたらすもの

    では、猫にキャットタワーは必要なのでしょうか?

    基本的に、家が広く運動するスペースが十分にあったり、キャットウォークなどがあれば不要と言われています。

    ですがそうではない場合、キャットタワーは手頃で便利な猫グッズになりそうです。

    そもそもキャットタワーとは、猫にとってどんな役割を果たすのでしょうか?

    その理由は実にいろいろ。たとえば、こんなものがあります。

    (1)運動不足やストレスの解消

    猫はもともととても運動神経が優れた動物です。食べ物を探したり縄張りを点検したりしながら活発に動くことで、丈夫な体を維持しています。

    ですが、室内での限られたスペースで生きていると、どうしても運動不足になりがち。

    キャットタワーを設置することで、上り下りの運動をして、楽しく遊びながら、ストレス発散できるのです。

    (2)リラックスし見渡せる場所に

    キャットタワーには、クッションのあるものや、ハンモックがあるものもあります。猫にとって「自分だけの安心できる場所」を用意してあげることで、安心して快適に日々を過ごすことができるのです。

    また、縄張り意識の強い猫にとって、自分の周りを観察できる場所はほっとできるスペースに。リビングなどに設置すると、安全基地になってくれます。

    (3)爪とぎとして活用

    キャットタワーには、麻ひもなどが巻いてあるものも多くあります。遊ぶついでに爪を研げるので、爪とぎ=キャットタワーになる子が多くいます。

    画像1: キャットタワーが猫にもたらすもの

    これで、壁や家具の爪とぎが断然減るようです。

    とはいえ、キャットタワーも使えば使うほど、だんだんくたびれてきてしまいます。

    特に爪とぎに使うポール部分。麻ひもが外れて、悲しい状態になってしまうのです。

    これまで我が家では、その都度新しいものを買っていたのですが、出費は重なるし、何より前のものを捨てるのが大変!

    そこで、今回は市販の麻ひもを使って、外れてしまった部分を巻きなおしました。あっという間に元通りになり、猫もにこにこ。

    麻ひもは、ホームセンターでもありますし、最近では100円ショップにも売っています。

    使い慣れたキャットタワーは猫も形が変わると嫌な子も。壊れた部分だけ補強し、長く愛用してもらいたいですね。

    画像2: キャットタワーが猫にもたらすもの

    画像3: キャットタワーが猫にもたらすもの

    咲セリ(さき・せり)
    1979年生まれ。大阪在住。家族療法カウンセラー。生きづらさを抱えながら生き、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていたところを、不治の病を抱える猫と出会い、「命は生きているだけで愛おしい」というメッセージを受け取る。以来、NHK福祉番組に出演したり、全国で講演活動をしたり、新聞やNHK福祉サイトでコラムを連載したり、生きづらさと猫のノンフィクションを出版する。主な著書に、『死にたいままで生きています』(ポプラ社)、『それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日」(KADOKAWA)、精神科医・岡田尊司との共著『絆の病──境界性パーソナリティ障害の克服』(ポプラ社)、『「死にたい」の根っこには自己否定感がありました──妻と夫、この世界を生きてゆく』(ミネルヴァ書房、解説・林直樹)、『息を吸うたび、希望を吐くように──猫がつないだ命の物語』(青土社)など多数ある。

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