• コージーミステリの小説には、アメリカで広く愛されている伝統的なお菓子がたくさん登場します。菓子文化研究家の原亜樹子さんに、食いしん坊目線でのコージーミステリの楽しみ方や、本の中に登場するお菓子を教えていただきました。『アメリカ菓子とミステリ』(原書房)より、ホリデーシーズンに読みたいミステリ小説クリスマスの定番ドリンク「エッグノッグ」のつくり方もご紹介します。

    エッグノッグのつくり方

    画像: エッグノッグのつくり方

    材料(4杯分)

    ● 卵黄4個分
    ● グラニュー糖20g
    ● 牛乳500g
    ● バニラオイル少々
    ● ナツメグひとつまみ
    〈仕上げ〉
    ● 生クリーム100g
    ● ナツメグひとつまみ
    ● シナモンスティック4本

    つくり方

     小鍋に卵黄を入れ、ホイッパーで白っぽくなるまで混ぜる。グラニュー糖を加えて手早く混ぜ、牛乳とバニラオイル、ナツメグを加えて混ぜる。

     を中火の湯せんにかける。小鍋の底が湯の鍋底に直接つくと温度が上がりすぎるので、蒸し台などを間に入れるとよい。

     湯が静かに沸いている状態を保ち、常にホイッパーで混ぜながらゆるいとろみをつける。ボウルに移して氷水を当てて冷ます。冷めたら冷蔵庫で完全に冷やす。

     〈仕上げ〉 とは別のボウルに生クリームを入れ、氷水に当てながら角がゆるく立つまで泡立てる。

     カップにを注ぎ、生クリームを星形の口金をつけた絞り袋に入れて絞り出す、またはスプーンですくいのせる。ナツメグをふりかけ、シナモンスティックを添える。

    ポイント

    ・いたみやすいので冷蔵庫で保存し、当日中に飲む。

    <レシピ・撮影・スタイリング・文/原 亜樹子>

    ※ 本記事は『アメリカ菓子とミステリ』(原書房)からの抜粋です

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    『アメリカ菓子とミステリ』(原 亜樹子・著/原書房)

    画像: 冬のホリデーシーズンに。クリスマスの「定番ドリンク」エッグノッグのつくり方と“お菓子”の描写が楽しいおすすめ「ミステリ小説」2選/菓子文化研究家・原亜樹子さんの“アメリカ菓子とミステリ”

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    ミステリ小説のなかに登場する伝統的な「アメリカ菓子」。 菓子にまつわる名場面とともに、とっておきのオリジナルレシピを紹介。知ると楽しいアメリカの日常と菓子文化が見えてくる!

    ミステリ小説のなかで、素人探偵たちが情報を得るために作るちょっとした美味しい「ワイロ」や、祝祭日を家族で祝うためのお菓子、忙しい事件捜査の合い間に作る日常のお菓子などなど。どうして主人公はこの場面でこのお菓子を作るの? どうしてこんなに短時間で作れるの? そんな疑問を解消しながら、小説のなかに登場する味や日常を楽しく味わえる1冊です。


    画像: つくり方

    原 亜樹子(はら・あきこ)
    菓子文化研究家。製菓衛生師。アメリカの高校へ留学。東京外国語大学で食をテーマに文化人類学を学んだ後、特許庁へ入庁。後に菓子文化研究家へ転身。『アメリカ菓子とミステリ』(原書房)、『アメリカ菓子図鑑』(誠文堂新光社)、『子どもだけでつくれる 焼かないお菓子』(東京書籍)ほか著書多数。
    インスタグラム:@exploring_american_food
    ウェブサイト:https://haraakiko.com/



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