猫たちと迎えたお正月
いよいよ2025年の始まりですね。
今年が皆さんと猫ちゃんたちにとって、穏やかで幸多からんことをお祈りいたします。
さて、皆さんはどんなお正月を過ごされたでしょうか?
我が家はいつもどおり、私の手づくりのおせちでの幕開けでした。
猫たちもいつもと違う豪華なテーブルに大盛り上がり。
ぐいぐいと顔を突っ込んできていましたが、おせちは味が濃いので、猫用に茹でておいた味のないものをあげます。
また、いつもよりちょっと高級なウェットフードも。
そうできることを、心から感謝する一年の始まりです。
動物の救急病院に駆け込んだ、昨年のお正月
思えば、昨年のお正月は、まだ子猫だった「ユキ」が呼吸が荒くなるほどの風邪をひき、泣きながら救急動物病院に駆け込みました。
おせちを食べるどころの騒ぎではなく、私もそのままメンタルを悪化。夫がひとりでお正月を過ごしていたそうです。
そんなふうに猫の急な体調不良は、本当に慌てますよね。
猫が、動物病院の閉まっている夜間や祝祭日に体調を崩したらどうすればいいのでしょうか?
猫は痛みや不調をなかなか外に出さない生き物です。
そのため、家族から見て明らかにおかしい場合はかなり調子が悪い状態。少しでも早い処置が必要です。
最近では、オンラインでひとまず様子を相談できるシステムもありますが、できれば救急病院に出向いたほうが安心だと思います。
救急病院の診療内容と費用は
救急病院では、どういったことをしてくれるのでしょうか?
一般的に、救急病院の役割は、あくまで翌日かかりつけの病院を受診するまでの応急処置ですが、猫が一刻を争う状態の場合は、緊急手術や一時的な入院も可能です。
ケガや急病の猫が来たら、すぐに診察をして、必要な検査や治療ができる設備や体制が整っているため、もしもの時はまず電話でだけでも相談してみるといいかもしれません。
とはいえ、気になるのはお値段。
やはり時間外診療となるため、普段より価格は高くなってしまいます。
基本的に緊急性の高い状態での診療となるため、緊急疾患に対応できる医療設備と経験豊富な獣医さんが必要だからです。
多くの場合は、診察料や薬代とは別に「時間外診察料」が1万円前後かかると思ったほうがいいでしょう。
動物病院のホームページに記載しているところもありますし、まず電話で問い合わせれば、金額についても教えてくれます。
けっして安くはありませんが、命には代えられません。
手遅れになる前に、適切な診察を受けさせてあげたいものです。
おかげさまで、我が家のユキは、その後みるみる回復し、今では、子猫だったと思えないほど大きく成長しました。
1年前を振り返り、「あのときは大変だったよね」と笑える今を、心の底から幸せに思うのです。
咲セリ(さき・せり)
1979年生まれ。大阪在住。家族療法カウンセラー。生きづらさを抱えながら生き、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていたところを、不治の病を抱える猫と出会い、「命は生きているだけで愛おしい」というメッセージを受け取る。以来、NHK福祉番組に出演したり、全国で講演活動をしたり、新聞やNHK福祉サイトでコラムを連載したり、生きづらさと猫のノンフィクションを出版する。主な著書に、『死にたいままで生きています』(ポプラ社)、『それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日」(KADOKAWA)、精神科医・岡田尊司との共著『絆の病──境界性パーソナリティ障害の克服』(ポプラ社)、『「死にたい」の根っこには自己否定感がありました──妻と夫、この世界を生きてゆく』(ミネルヴァ書房、解説・林直樹)、『息を吸うたび、希望を吐くように──猫がつないだ命の物語』(青土社)など多数ある。
ブログ「ちいさなチカラ」