(天然生活2022年2月号掲載)
始めたいと思っていれば、ご縁がやってくる
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
最近、友人に誘われて始めたのが、弓道。弓道部だった高校時代以来、けれど、体がちゃんと覚えていて驚いたといいます。
「見学に行ったら“やってみ、やってみ”っていわれて“できませんよ〜”って及び腰やったのに、弓矢を手にするとすっと体が動きました。自転車と同じで忘れないんですね。高校生のころは教わったことをひたすらやっていたけど、いまはひとつひとつが腑に落ちる。意味があってこの動作があるとか、気づきがあって楽しくて。以前やっていたことをもう一度やってみるっておすすめです」
やってみたいことがあれば心において町を歩く。友達と会ったとき口にする。ネットで検索することはなく、いつもめぐり合わせ。
「始めたいと思っていれば、ご縁がやってくると思います」
鈴木さんの新しい試み
大人になってもう一度、弓道
「またやってみたいな」と思っていたら友人が習い始めて、見学へ。
「先生は弓道界の実力者ですが、自宅の一角を改装して練習場にする、とても魅力的な方。めぐり合わせを感じ、すぐに再開を決めました」
新しい弓矢を手に入れ、矢筒は手づくりしたそう。手にはめる「ゆがけ(かけ)」は高校時代に使っていたものです。「弓道はひたすら同じ動作を繰り返すのですが、それが面白い。自分との戦いです」
鈴木さんの新しい試み
バスルームでグリーンを育てる
植物を育てる庭やベランダが家にないけれど、暮らしの中でグリーンを楽しみたかった、鈴木さん。町家の半屋外につくったバスルームの緑化計画をスタート。
「立派なグリーンはびっくりするほど高いから、友達から株分けしてもらったり、100円ショップの小さなグリーンを地道に育てたり。だんだんと大きくなって、サンルームのような気持ちいい空間になってきました」
鈴木さんが取り入れた新しい工夫
手帳もスマホもお手製カバー
「レザーは切りっぱなしでもかっこよく、ミシンで縫える、意外と扱いやすい素材」と鈴木さん。
「手帳カバーはサイズに合わせて切り、ミシンで端を縫うだけ。スマホは簡易なケースを買って、レザーをボンドで貼り付けました」
〈撮影/石川奈都子 取材・文/宮下亜紀〉
鈴木 潤(すずき・じゅん)
子どもの本専門店「メリーゴーランド京都」店長。夫と息子ふたり、猫3匹と暮らす。著書『絵本といっしょにまっすぐまっすぐ』(アノニマ・スタジオ)など。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです