(『暮らしのまんなか』vol.40より)
念願のひとり暮らしを機にDIYの楽しさに目覚めて
厳しいご両親の下で育ち、優等生の自分がずっと嫌だったそうです。
大学入学を機に長崎から福岡へ。念願のひとり暮らしを始めて、カーテンを付けたり、棚を設置したりと、DIYの楽しさを知りました。
その後、いまの夫と出会い、バックパックの旅へ。世界がぐんと広がったそう。
木山さんの“ちょこっとDIY”
引き戸の扉を外して
開け閉めが楽なカーテン式に
「私、パッキングが得意なんですよ」と木山さん。
最低限必要なものを見極め、アイテムごとにグルーピングして、規則正しくバッグの中に収める……。
そんな旅支度が訓練となり、いまも自宅を整える際、過ごし方に合わせて「時間をパッキングするつもり」で、整理整頓をするのだとか。
諦めずに手を動かせば、暮らしはいい方へ変わる
DIYも片づけも、そして仕事や暮らし方も、「あ〜あ、うまくいかないな」とため息をつくより、まずは「いまできること」を見つけることで、一歩前に進むことができます。
効果的な方法や早道を探すよりも、手を動かせば、きっと状況はいい方へ変わる。
木山さんの笑顔が、そんな確実さを物語っているようでした。
木山さんの“ちょこっとDIY”
子どもの勉強コーナーだった場所を
はがせる壁紙でイメージチェンジ
〈撮影/山川修一 編集・取材・文/一田憲子〉
本記事は別冊天然生活『暮らしのまんなか』vol.40からの抜粋です。
▼『暮らしのまんなか』最新刊はこちら ▼
◆「時間」に乗っ取られない暮らし方◆
やらなくてはいけないことが次々生まれて、一日があっという間に終わってしまう。
そんな時間に追いかけられる生活から、自分の手でハンドルを握り、時間を管理し、穏やかな気持ちで過ごす暮らしへ切り替えるには、どうしたらいいのでしょう?
『暮らしのまんなか』vol.40では、時間を自分の手で分解し、足し算引き算し、試行錯誤を繰り返すなかで、自分を豊かにする時間を生み出した暮らし上手な5人を取材。
また、しまいやすい収納、片づけやすい動線など、心地よく暮らすのための「見えない仕組み」を持つ素敵に暮らす4人と、ちょっとしたDIYで快適な暮らしを送る3人を紹介しています。
木山理絵(きやま・りえ)
小学校教員として4年間勤務したのち退職。夫とふたりでバックパックを背負って世界一周旅行へ。帰国後、復職。40歳を迎え、自分の生き方、働き方に疑問を持ち退職。ライフコーチとして独立し、人生の歩き方を応援伴走している。
インスタグラム@kiyama_rie
※記事中の情報は取材時のものです