(『天然生活』2021年4月号掲載)
基本の「のり段々弁当」のつくり方
「息子のお弁当で一番リクエストが多かった、王道おかずののり段々弁当。間にかつおふりかけが入っているのも大喜び。のりはふだんより少々よいものがおすすめ」
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紹介するのり弁のレシピについて
※お弁当に詰めるおかずは、1回の分量の目安、またはつくりやすい分量で記しています。ごはん、焼きのりの分量も、あくまで目安です。お手持ちのお弁当箱に合わせて、適宜調整してください。
※使用している小さいフライパンはすべて直径18cmのものです。
おかず その1
鶏のから揚げのつくり方
下味をつけたところに粉を入れて混ぜ、低温からじっくり揚げて火をとおします。
材料(5~6個分)
● 鶏もも肉 | 小1/2枚(120g) |
A | |
・しょうゆ、酒 | 各小さじ1 |
・しょうが汁、塩、こしょう | 各少々 |
B | |
・片栗粉 | 大さじ1 |
・小麦粉 | 大さじ1 |
● 揚げ油 | 適量 |
つくり方
1 鶏肉はひと口大に切り、ボウルに入れてAを揉み込み5分ほどおく。
2 1のボウルにBを加えて粉類をまぶす。
3 小さめのフライパンに高さ1cm程度まで揚げ油を入れて中火にかける。低温(160℃)に熱して2を入れ、2分ほど揚げる。軽く色づいたら上下を返して2分ほど揚げ、取り出して油をきる。
おかず その2
玉子焼きのつくり方
卵を2個使ったボリュームのある玉子焼き。中までしっかりと焼き上げると、保存に安心。
材料(1人分)
● 卵 | 小2個 |
A | |
・砂糖 | 小さじ2 |
・塩、しょうゆ | 各少々 |
● サラダ油 | 小さじ1 |
つくり方
1 卵をボウルに割りほぐし、Aを加えて混ぜる。
2 小さめのフライパンにサラダ油を入れて熱し、1を一度に流し入れる。最初はいじらず、玉子が固まってきたら菜箸などでゆっくり大きく混ぜ、ゴムべらに替えてフライパンのふちに沿って寄せながら形をととのえてしっかりと焼く。粗熱が取れてから食べやすく切り分ける。
おかず その3
小松菜と油揚げの煮びたしのつくり方
汁けが気になる煮浸しは、だし汁と調味料が残らず煮上がる分量に。軸から先に煮ます。
材料(つくりやすい分量)
● 小松菜 | 50g |
● 油揚げ | 1/2枚 |
A | |
・だし | 大さじ3 |
・酒、しょうゆ、みりん | 各小さじ1 |
・赤とうがらし(種を除いて小口に切る) | 少々 |
つくり方
1 小松菜は根元を切り、3cm長さに切って軸と葉に分ける。
2 油揚げを平らなざるなどにのせて熱湯を表裏に回しかけ、水けをしぼって細切りにする。
3 小鍋にAを合わせ、油揚げを入れて中火にかける。煮立ったら小松菜の軸の部分を加え、続けて葉も加え2〜3分煮る。
おかず その4
焼きざけのつくり方
お弁当にはぜひ甘塩を。細ければ1切れで、厚い場合は切って詰めるとよいバランスに。
材料とつくり方(1人分)
魚焼きグリルを予熱して、焼き網にサラダ油(分量外)をぬる。塩さけ(甘口)の切り身1切れは、水けをペーパータオルなどでふいてから並べ、焼く。
おかず その5
かつおふりかけのつくり方
しょうゆとかつお節がちょうどなじむ分量です。だし用の花がつおでも、削り節でもおいしい。
材料とつくり方(1人分)
花がつお3g程度を袋の上から揉んで細かくする。しょうゆ小さじ1を加えて混ぜる。
▼最高の「のり弁」レシピ一覧はこちら
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天然生活2025年4月号では「お弁当」の特集をしています。あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。
〈料理/杵島直美 写真/公文美和 スタイリング/竹内万貴 取材・文/吉田佳代〉
杵島直美(きじま・なおみ)
料理研究家。母である故・村上昭子氏より、伝統的な家庭料理や保存食を受け継ぎ、時代に合わせた提案を続けている。息子は、同じく料理研究家のきじまりゅうた。著書に『日本一美味しいのり弁の作り方』(日東書院本社)ほか多数。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです