(『50代からのリノベ』より)
2F ホール

1階に移した玄関は、斜めにつけた無垢材の框(かまち)引き戸がポイント。
玄関ホールの壁は、調湿作用のある珪藻土で仕上げている。

北東2面からの採光を吹き抜けから落とすことで、1階の生活空間が明るく快適になった。
手前につけた3連の障子戸は、薪ストーブの暖気調整などに役立っている。
リビング&ホール

窓からの光が差し込む階段。
「階段の位置が変えられるなんて想定外でした。以前よりも段差が緩やかになり、助かっています」(妻)。
階段の手すり代わりに設けた変木(自然木を利用したインテリア用木材)は、空間のいいアクセントに。
Data
建物規模:木造軸組工法2階建て
設計期間:2021年2月~4月 工事期間:2021年6月~11月
設計・施工:スタイル工房
Material
床:オーク三層フローリング、コルクタイル
壁:珪藻土、クロス 天井:クロス
Instruments
キッチン/TOTO
サニタリー/ユニットバス、トイレ:TOTO
洗面ボウル、水栓:CERA 手面ボウル、水栓:カクダイ
Renovation Company

チーフプランナー/鈴木ゆり子さん
デザイン スタイル工房
上質な自然素材を取り込み、年月を経ても快適に暮らせるリノベーションを目指す設計・施工会社。価格と工期のバランスを図りながら、環境を大切に考えたエコな家づくりに定評が。物件探しからのワンストップサービスや資金計画の相談も対応OK。南青山、横浜にも支店がある。
住所:東京都杉並区成田西3-2-4 K&3ビル1F
https://www.stylekoubou.com/
<撮影/koji yamada 文/atsuko tanaka>
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リノベーション専門誌『relife+(リライフプラス)』が提案する、50代からの豊かな住まいづくりのヒント
「頭も体も元気なうちにリノベしてよかった」
決めなければならないことが多く、迷い悩んで、調べ考えて、決断して、を繰り返すリノベーションを経験した方の多くが、そう口にします。
体力や気力の衰えを感じるだけでなくいままで好きだったものがそうでもなくなったり、その逆だったり。50代からは心と体の変化に戸惑いを感じ始める時期でもあります。
この先の人生をより豊かに、快適に過ごすための心と体のより所となる住まいづくりのヒントが詰まった1冊です。
物件購入のための費用や時間が不要で、改善したいポイントが明確なため、満足度の高いリノベを実現しやすいのが大きなメリット。魅力的な既存を生かして新旧をうまく馴染ませる工夫や、これからの暮らしへの備えなどもぜひ参考に。
※築年数、工事費、ご家族の年齢は取材時のまま掲載しています