• すこやかに穏やかに、心と体が元気でいることが、毎日を豊かに暮らすための基本です。今回は、植物研究家のかわしまようこさん心と体をいやす工夫を伺いました。
    (『天然生活』2024年3月号掲載)

    植物の力を信じて心と体をいやすと、意識する

    「生年月日で占星術や算命学をみると、がんばり屋で走り出したら止められない特徴をもっている」と語るかわしまさん。

    雑草の美しさや生命力にひかれ、自然の素晴らしさを伝える活動を始めて24年。

    一見、柔らかい性格に見られがちですが、実際は本を読むより、体を動かす方が好きだといいます。生まれもった特徴、そのままなのだそうです。

    「成長すること、目標を達成することに喜びを感じる気質なので、つい突っ走ってしまうんです。そうすると、体に負担をかけることも多くて。穏やかに過ごそうとしましたが、自分の本質と違う暮らし方をするとストレスがたまりますね。走るだけ走ったあとのケアを大切にするようにしました」

    かわしまさんの心と体のいやし方の基本は、「自分の本質に寄り添う」こと。体質だけでなく、心の性質も受け入れ、自分自身を否定しないことだそう。

    「若いころはまわりの人と比べていた気がします。ものごとを『いい』『悪い』で判断していたので、自分に対してダメ出しも多かったですね。そうすると、緊張して体が硬くなり、血液がスムーズにめぐらなくなる。冷えや不調を感じやすかったように思います。そんな日々を過ごしてきたぶん、いまは体を温めて、ゆるめることを心がけています」

    最近は、思い込みやブロックがあることに気づくと、すぐに内観するようにしているといいます。

    「嘆きや怒りといった感情をごまかしてため込むと、自分を守ろうとして思い込みやブロックができるんですね。それでは、本来の自分を生きられないから不調や病気になりやすくなります。そういうのを全部とっぱらって、すこやかに生きたいと思うようになりました。そのために必要なのは、どんな感情も、どんな自分も、まず『許す』こと。過去の感情は、どう感じていたのか、どうしたかったのか、本当の気持ちに心から寄り添えたら、いやしが起こります。頭でわかっていても簡単にできないときは、植物にサポートしてもらうんです。自然体で生きる生きものに触れていると、閉じている心が開きやすくなるから」

    植物でいやすようになって、わかったことがひとつ。

    「だれかや何かがいやすのではなく、いやす手伝いをしてくれるだけなんですね。不調や病気を整えるときも、他力本願ではなく『自分で自分をよくする』と覚悟をもつことが大切です。植物は私たちのことをよくわかっていて、自分を『いやす』と意識すれば、いつでも魔法のような力を差し出してくれますよ」

    かわしまようこさんの
    心と体をいやす、私の工夫

    心と体をいやす、工夫
    みつろうキャンドルで浄化し、いやす

    画像: 小さな炎を見つめると瞑想状態に。「脳がリラックスすると、体もゆるんで、自分のペースを取り戻せます」

    小さな炎を見つめると瞑想状態に。「脳がリラックスすると、体もゆるんで、自分のペースを取り戻せます」

    「炎には気持ちを明るくする力がある」とかわしまさん。

    元気がほしいときや気持ちを整えたいときは、昼間でもキャンドルを灯すそう。

    なかでも、空間を浄化する力のあるみつろうキャンドルは、部屋の空気もクリアにしてくれます。

    「自然の恵みをたくさんいただいているので、自然の循環を大切に暮らしていきたいですね」

    心と体をいやす、工夫
    効用を知って、草茶を飲む

    画像: ほとんどの植物に、体によい作用がある。力のあるものほど、とり方が大切。「体質に合うものを選んで」

    ほとんどの植物に、体によい作用がある。力のあるものほど、とり方が大切。「体質に合うものを選んで」

    タンポポ、スギナ、カキドオシなど、お茶になる草は身近にたくさん。

    おいしい草茶をつくるコツは、沸騰したての熱々の湯を注ぐこと。

    画像: 血液をきれいにするヨモギと、おなかを温め婦人科系をサポートする月桃の実。庭の植物をお茶に

    血液をきれいにするヨモギと、おなかを温め婦人科系をサポートする月桃の実。庭の植物をお茶に

    画像: 草はほんの少しでOK。湯の量、蒸らす時間で味を調整

    草はほんの少しでOK。湯の量、蒸らす時間で味を調整

    自生の植物はパワフルなので、薄めにいただくか、数種類ブレンドしましょう。

    香り豊かなフレッシュと、薬効を高め、体を温めるドライ。

    「日々変化する体の状態に合わせてつくりましょう」



    <撮影/田村ハーコ>

    かわしま・ようこ
    2000年から草にまつわる活動を開始。教室やリトリートでは自分に必要な草を自分で摘むことからスタートし、草を使ったいやしを施す。2022年より雑草由来のプロダクト「REAL PLANTS」を主催。ヨモギソルトなど、草の特徴を生かしたプロダクトをつくる。『ありのまま生きる』(リンカランブックス)など著書多数。沖縄在住。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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