• すこやかに穏やかに、心と体が元気でいることが、毎日を豊かに暮らすための基本です。今回は、植物研究家のかわしまようこさんいやしの時間を伺いました。
    (『天然生活』2024年3月号掲載)

    植物研究家・かわしまようこさんの
    いやしの時間

    今日は自分を大切にしよう。

    そんな思いを叶える、身近な植物でできるお手当てを紹介しましょう。

    草湯のお手当て

    ハーブティーのように葉を煮出した薬湯で、植物の力を外側からいただきます。

    画像: 食べられる草はすべて薬草。葉の色が変わるまでしっかり煮出して

    食べられる草はすべて薬草。葉の色が変わるまでしっかり煮出して

    お風呂に入れて全身で感じるだけでなく、手浴や足浴などの部分浴もおすすめ。

    煎じた液をタオルに浸すと、目や頭、首まわりの疲れもいやせます。

    画像: ほどよい温度の薬湯をミニタオルに浸して、目のまわりを温めて

    ほどよい温度の薬湯をミニタオルに浸して、目のまわりを温めて

    画像: 蒸しタオルふうに頭をすっぽりと覆って。思考がスッキリ

    蒸しタオルふうに頭をすっぽりと覆って。思考がスッキリ

    体に負担をかけない部分浴は、忙しい日々がつづいたときや疲れがたまったときに欠かせないセルフケア。

    薬湯のつくり方(10分)

    鍋に草(今回は庭のヨモギ、スミレ、桑の葉、長命草を使用)と水(今回は1,000mL)を入れて火にかけ、沸騰後、弱火で5分ほど煮出す。

    画像: 煮出した湯を草ごと桶に入れて水を加え、42~43℃に調整。ぬるくなったら薬湯を加える。立ち上る蒸気とやさしい香りにいやされて、ほっと深呼吸

    煮出した湯を草ごと桶に入れて水を加え、42~43℃に調整。ぬるくなったら薬湯を加える。立ち上る蒸気とやさしい香りにいやされて、ほっと深呼吸

    もぐさづくりと生姜灸

    万能薬と呼ばれるヨモギには、止血作用や殺菌作用など、さまざまな力があります。

    そのなかの温める力と邪気を払う力を生かしたのが、ヨモギの細かい毛でつくるもぐさ。

    皮膚の上で燃やすと血行が促され、肩こりなどの痛みの改善や、自然治癒力が回復。

    生姜灸はおへそや丹田、労宮などの万能ツボに。

    画像: 3mmの厚さに切った生姜に、きゅっと固めて円錐状にしたもぐさをのせて火をつける。一度火をつけると簡単に消えないので、取り扱いには十分注意を

    3mmの厚さに切った生姜に、きゅっと固めて円錐状にしたもぐさをのせて火をつける。一度火をつけると簡単に消えないので、取り扱いには十分注意を

    もぐさのつくり方(15分)

    天日干しでカラカラに乾燥させた適量のヨモギをすり鉢に入れ、葉をつぶすように、ふわふわになるまですりこ木でする。

    画像: 時計まわりにするとエネルギーがもぐさに集まる

    時計まわりにするとエネルギーがもぐさに集まる

    画像: ふわふわになった葉をざるでふるいにかけて、残ったものがもぐさ

    ふわふわになった葉をざるでふるいにかけて、残ったものがもぐさ



    <撮影/田村ハーコ>

    かわしま・ようこ
    2000年から草にまつわる活動を開始。教室やリトリートでは自分に必要な草を自分で摘むことからスタートし、草を使ったいやしを施す。2022年より雑草由来のプロダクト「REAL PLANTS」を主催。ヨモギソルトなど、草の特徴を生かしたプロダクトをつくる。『ありのまま生きる』(リンカランブックス)など著書多数。沖縄在住。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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