• 体調をくずしやすい季節。体にやさしい自然なお手当てで元気を取り戻しましょう。今回は、編集者で食養料理教室講師の吉度ちはるさんに、「よもぎ」を使ったお手当てを教わります。
    (『天然生活』2022年9月号掲載)

    身近にあるもので、自然のお手当て

    「子どもが重度のアレルギーになったのをきっかけにマクロビオティックの生活をスタート。食事を変えただけでなく、薬を使わずに自然の素材を使うことで体の不調やケガの手当てをするようになりました」という編集者で食養料理教室講師の吉度ちはるさん。

    自然な手当て法では、症状に合わせてさまざまな食材を使いますが、ぜひ知っておきたいのが、「よもぎ手当て」

    「『若杉ばあちゃんのよもぎの力』(パルコ出版)で、若杉ばあちゃんこと、若杉友子さんを取材して、よもぎの万能さを教えてもらいました」と吉度さん。

    それ以来、さまざまな場面でよもぎの手当てをしてきたのだとか。食用にするよもぎは山の中や河原に生えているきれいなものを。

    手当てには道端のものでも(*1)。摘みたてを生で使うほか、乾燥させて干しよもぎとしても使います。

    食用として使えるのは旬の3〜4月に摘んだものだけと覚えておきましょう。

    *1 山の持ち主がいる場合は許可を取ること。河原は除草剤の使用を禁止している場所か確認を。一度刈って伸びてきたよもぎは薬効が落ちるので注意する。

    【よもぎ】

    画像: 【よもぎ】

    昔から「万能薬」として使われてきたよもぎ。

    止血・造血・浄血する力があるほか、殺菌、かゆみ、痛み、炎症を抑える効果があります。

    生のよもぎには解熱作用があり、発熱や熱中症に使います。

    乾燥させたよもぎには解熱効果はないので注意を。

    虫刺され、切り傷に
    よもぎの葉っぱ湿布

    よもぎの収れん作用で止血や殺菌、痛み止め、虫刺されにも。

    材料・用具

    ● 生のよもぎ手のひらにのる量
    ● 塩少々
    ● ばんそうこう

    お手当て法

     摘みたてのよもぎの葉を洗わないまま手にとり、塩をふる。

     両手でのよもぎをはさむ。右手に力を入れ、右回りで回しながらしっかりもむ。

    画像: 塩をふった摘みたての生よもぎを両手にはさみ、右手でしっかりもむ

    塩をふった摘みたての生よもぎを両手にはさみ、右手でしっかりもむ

     汁が出てきたらを患部に貼り、ばんそうこうで固定する。

    ※よもぎは摘みたてのみずみずしいものを使う。

    風邪、心や体が疲れたとき、冷房病、頭痛に
    よもぎの足湯

    風邪や体調不良に効き目大。リラックスしてデトックス効果も。

    材料・用具

    ● 干しよもぎ50g
    ● 塩ひとつかみ
    ● 水適量
    ● バケツ(金属製)
    ● タオル1枚
    ● 保温ポット
    <しょうが油>
    ・ しょうがのしぼり汁適量
    ・ ごま油(良質なもの)しょうがのしぼり汁と同量
    ● 梅しょう番茶、またはしょうゆ番茶1杯

    お手当て法

     干しよもぎを大鍋に入れ、たっぷりの水を加えて火にかける。沸騰したら弱火で20分煮出し、煎じ汁をつくる。

     の半量をバケツに入れ、残りは保温ポットに入れておく。

     小さめの器にしょうがのしぼり汁とごま油を入れ、しょうが油をつくる。人差し指で1〜2分、右回りで混ぜてクリーミーにする。

     足湯の前に、梅しょう番茶またはしょうゆ番茶を飲んで、塩気を補給しておく。

     を足が入れられる温度(冬は45℃くらい、夏はもう少しぬるめでも)まで放置し、塩を加える。

     足を出し入れしてお湯に慣らしてから20~25分つける。保温ポットの熱い煎じ汁を加えながら、温度が下がらないようにする。

    画像: 金属バケツによもぎを煮出した湯を注ぎ、冷めないように注ぎ足す

    金属バケツによもぎを煮出した湯を注ぎ、冷めないように注ぎ足す

     足をふいてから、のしょうが油を手にとり、足先からひざに向かって全体をリンパマッサージする。爪の生え際を親指と人差し指でつまんでグリグリ押し、足三里や土踏まずの上の涌泉(ゆうせん)という腎臓のツボも押すとよい。

    ※3日から1週間に一度を目安に。足湯をした日は、入浴はしない。シャワーをさっと浴びるのはOK。しょうが油はつくりおきはNG。

    熱中症、めまい、集中力不足に
    よもぎの帽子

    発熱や熱中症には摘みたてのよもぎを帽子に詰めてかぶる。

    材料・用具

    ● 生のよもぎ帽子にたっぷり入る量
    ● 帽子

    お手当て法

     摘んだばかりのよもぎの葉をナイトキャップなどのやわらかい帽子の中にめいっぱい詰め込む。

     をげんこつで押し込み、頭にかぶる。

    画像: 解熱効果の高い生のよもぎを帽子にたっぷり詰めてげんこつで押し込む

    解熱効果の高い生のよもぎを帽子にたっぷり詰めてげんこつで押し込む

    画像: お手当て法

    ※生のよもぎがない場合は小松菜の葉、キャベツの外葉でも代用可。

    * * *

    『心と体が若返る小さな習慣』(扶桑社・刊)

    画像: 「よもぎ」を使って“自然”のお手当て。虫刺されや切り傷に/食養料理教室講師・吉度ちはるさん

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    <監修/吉度ちはる 取材・文/工藤千秋 イラスト/はまだなぎさ>

    吉度ちはる(よしど・ちはる)
    オーガニック系書籍編集者。食養料理教室講師。長男の重症アレルギーを機に出版社を退職し、玄米菜食に出合う。3人の息子をマクロビオティックの食事で育て、発熱ややけど、けがなども自然のお手当て法で治癒させてきた経験をもつ。編著に『カラダにやさしい自然の手当て法』(パルコ出版)ほか多数。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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