(『天然生活』2020年5月号掲載)
季節ごとに仕込む保存食が家族の健康を支える
以前は東京で仕事に追われる日々。
朝起きる時間も不規則でしたが、10年前に葉山に引っ越したことで、山田さんの生活は大きく変わりました。
「引っ越した翌年に子どもが生まれてから、ほぼいまのような生活サイクルになりました。旬の食材や発酵食をメインとした食生活もあいまって、『だるい』『疲れた』と感じることがほとんどなくなりましたね」
いまは薬膳料理家として、自宅で教室を開いたり、テレビや雑誌の取材を受けたりと忙しい毎日。
そんななかでも、しょうゆや味噌、納豆、漬物などの保存食を必ず自らの手で仕込んでいます。

いつでも食卓に出せるよう、保存食はふた付きの陶器のお重に入れて常備
「冬は味噌、初夏は梅干しといったように、季節ごとの仕込みも習慣になりました。やらないと物足りない気分になるし、保存食づくりをすることで、四季のリズムも整う気がしています」
毎朝の食卓に並ぶ、自家製の保存食。
一年を通じた季節仕事も、山田さん一家の健やかな朝を支える大切な段取りなのです。
朝のための夜の準備
起きて効率よく動けるよう、夜にできることはしておきます。朝に短時間で家事をこなすために、山田さんが夜のうちにしていることを聞きました。
● ふきんやタオルを煮洗い
朝一番に立つ台所は前の晩にすっきりときれいに。ふきんやタオル類も煮洗いや漂白をすませておく。

● 寝る前に部屋を片づける
子どものお絵かき道具など、散らかったものは指定の場所へ。翌朝すぐに、掃除にとりかかれる。

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〈撮影/公文美和 取材・文/嶌 陽子〉
山田奈美(やまだ・なみ)
薬膳料理家。「食べごと研究所」を主宰し、自宅で和食薬膳教室などを開催。近著に『山田奈美さんの手仕事を楽しむ古民家暮らし』(扶桑社)など。

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