※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

“欲張らない朝仕事”で小さな幸福感を

毎朝、家族よりもひと足早く起きる西山美華さん。

顔を洗い身支度を整えたら、そのまま洗面室で、活け花のお手入れをします。

床や壁をさっときれいにする時間も含め、ひと通り終えるまでほんの数分。

洗面室を整えるだけでなく、家族を起こすまでの2時間に、いろいろなことをしている西山さん。

「唯一、自由になるひとりの時間なので、ここにやることをギュギュッと詰め込んでいますね」

06:15｜洗面室の花の手入れ

洗面所で身支度を整えたあと、壁際のスツールや洗面台に活けている花のお手入れをする西山さん。

「お水を替えたり、花を摘んだりする程度。枝ものなら1週間くらいは楽しめます。鏡前の金魚玉には、庭のハーブを浮かべることが多いのですが、あとから起きてくる息子がいつも楽しみに見てくれています」

06:20｜タオルやふきんを取り替える

洗面室と台所のタオル類を取り替えると「気持ちまですっきりします」と西山さん。

台所では、手頃で買い足しやすい2タイプを愛用。

食器用には吸水性のある日東紡の白い業務用ふきんを、手ふき用には肌触りのいい無印良品のグレーのタオルを。

同じものを何枚もストックしているため、交換時の迷いもない。

06:30｜白湯を飲む＆5分体操

レモンユーカリやミント、レモンバウムなどを浮かべた白湯は、1日の始まりの合図。

「1杯の白湯を飲むと、体が温まります。ミントなどのハーブを浮かべているので、スキッと目が覚めますね」

このあと続けて5分ほど体操することで、より体が温まり、毎朝のことがスムーズにこなせるそう。

06:45｜保育園の連絡帳を記入

「先生との交換日記みたいなもの」という保育園の連絡帳は、親と先生が子どもの様子を書き込む小さなノート。

「夜は落ち着かないですし、朝までの息子の様子も書きたいので」と、まんさくくんが寝ている朝に書くのが習慣に。

夕方、保育園から戻ったら、なくさないようにいつもの箱の中へ。

07:00｜家族の予定を確認

スマートフォンのカレンダーは、家族みんなのスケジュールを記入している大事なツール。

自身の仕事や約束事はもちろん、花屋「みたて」で仕事をする夫の予定、保育園の行事など、今日1日の予定を朝チェックしておくと、効率的に動けるそう。

手軽に書き込めるカレンダーは、備忘録の役割も。

07:50｜5分だけのプチ掃除

「掃除は土日にしっかりするのですが、なかなか全部はできないですし、この家は白くて汚れが目立つので」と西山さん。

「毎朝、数分ですが、気になるところをふいたり、窓のレールをきれいにしたり。いろいろな場所をちょこっと掃除しています。ほんの少しの場所ですがきれいになり、気分もいいですね」

08:00｜ワンプレートで朝食を準備

洗いものを増やさないように、朝はワンプレートで。

ごはんの日は、おにぎりと汁もの、季節の野菜が少し。

ここに、庭で咲いた花など、植物を添えてでき上がりです。

「お皿に置くだけで、季節を感じられるのでおすすめです」

週の半分は、15分ほどでスコーンを手づくりし、焼きたてをいただくそう。

〈撮影／伊藤 信　取材・文／山形恭子〉

西山美華（にしやま・みか）
花屋勤めを経て、2013年に花屋「みたて」を夫婦で開店。店の仕事や住空間の庭管理、WEBの連載など幅広く活躍。1男の母。https://www.hanaya-mitate.com/