(『天然生活』2024年4月号掲載)
精油を取り入れて、心と体をリラックス
植物療法士の鈴木七重さんに、精油を使って心と体をゆるめる方法をふたつ教えていただきました。
植物の有効成分が豊富に含まれた精油は、うまくセルフケアに取り入れると大きな力を発揮します。
精油のケアその①「お手軽蒸気吸入」
朝や寝る前に、精油が香る蒸気を吸い込む

立ち上る蒸気とともに精油の成分を吸い込むケアです。
春先に起きがちなトラブルに有効なものや、リフレッシュやリラックス効果のある精油を何本か用意し、朝や夜寝る前などに行うとよいそう。
「心身の緊張が取れない夜は、ラベンダーがあると便利。すごく手軽なのに効果が高い。時間がない日にもおすすめなセルフケアです」

耐熱のカップに熱湯を注ぎ、精油を1〜2滴たらし蒸気を吸い込みます。

花粉が飛ぶ時季に呼吸器系を楽にしてくれるティートゥリー、頭をすっきりさせてくれるローズマリー、気持ちを上げるオレンジなど、用途別に活用を。
精油のケアその②「アロマ蒸しタオル」
精油が香る温かいタオルで首元、目元、耳元を温める

パソコンやスマホの常用によって、とかく目には疲れがたまりがち。
目の酷使はやがて、肩こりや頭痛の原因になるので、こまめに解消することが大切です。
蒸しタオルを使ったケアは目元や首まわりが温まり、血行がよくなるとともに、精油の香りで呼吸も自然と深まります。
全身のツボが集まる耳も温めると、さらにリラックス。
アロマ蒸しタオルのつくり方

リラックスには、フランキンセンス、ラベンダー、イランイランなどの精油がおすすめです。

洗面器にお湯を張り、精油を1~2滴たらします。

タオルを棒状にたたみ、お湯に浸して軽く絞り、適度な温度であることを確認し、首や肩、目元
に当てます。
〈撮影/山川修一 取材・文/田中のり子〉
鈴木七重(すずき・ななえ)
武蔵野美術大学卒業後、企画デザインの仕事を経て、自身の不調改善のために自然療法を取り入れる。2009年より講師の活動を開始し、2013年より「∴chimugusui」をスタート。植物療法のオンライン講座を行うほか、オリジナルプロダクトの販売も。著書『ゆるめる・温める・巡らせる』『私を整える。』(ともにエクスナレッジ)が好評発売中。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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