(『天然生活』2024年4月号掲載)
光と上手につきあい、自律神経を整える
私たちの体内時計は、太陽の光と連動しています。
目覚めたら朝日を浴びて活動的に過ごし、夜に暗くなったらリラックスして眠りにつくことで、体内時計が正常に働き、自律神経も整います。
ところが現代の生活は、夜になっても照明やパソコン、スマホの光を浴びつづけているため、私たちの体内時計は狂いっぱなし。
「夜眠れない、寝ても疲れが取れない、何だかやる気が出ないといった不調は、この光とのつきあい方に原因がある場合が多いのです。
わが家のリビングはカーテンがないから起きれば自動的に日光を浴びるし、夜は極力照明を落とし、お風呂も暗闇で入るほど(笑)。
意識してメリハリをつけるだけで、かなり効果がありますよ」
体内時計を整えるための、朝晩の健康習慣
朝日を浴びて体を動かす

朝日を浴びると、気持ちを前向きにするホルモン「セロトニン」が分泌されます。
このセロトニンが14~16時間後に入眠ホルモン「メラトニン」の分泌を促すので、結果的に夜もスムーズに眠れるように。

肩甲骨をしっかり回し、首や肩のこりも解消。
夜は光を落としてリラックス

夜の読書はオレンジ色の光の読書灯を使って、神経を休めます。

夜はパソコンやスマホを極力開かないように。

人体に不可欠なミネラル、マグネシウムのフレークを入浴時に活用しているのだそう。
〈撮影/山川修一 取材・文/田中のり子〉
鈴木七重(すずき・ななえ)
武蔵野美術大学卒業後、企画デザインの仕事を経て、自身の不調改善のために自然療法を取り入れる。2009年より講師の活動を開始し、2013年より「∴chimugusui」をスタート。植物療法のオンライン講座を行うほか、オリジナルプロダクトの販売も。著書『ゆるめる・温める・巡らせる』『私を整える。』(ともにエクスナレッジ)が好評発売中。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです