にらのこと

独特な強い香りが食欲をそそるスタミナ野菜の代表格である「にら」。香りのもとであるアリシンは、ビタミンB1の吸収率をアップさせ、糖分の分解を促進する効果があります。
血行をよくして体を温め、胃腸の働きも助けてくれます。抗酸化作用を発揮するβ-カロテン、ビタミンE、Cやセレンのほか、カリウムやカルシウムも含む栄養満点の野菜です。
また根元の白い部分は葉先の4倍近くのアリシンが含まれるので、根元ぎりぎりまでいただくといいでしょう。
にら豚キムチのつくり方

キムチの発酵が足りない場合は、味をみて酢を加えると、深い味わいに。
材料(2人分)

● にら | 1/2束 |
● にんにく(みじん切り) | 小さじ1 |
● ごま油 | 大さじ1 |
● キムチ | 1カップ |
● 豚のバラ肉(三枚肉) | 200g |
● 酒 | 大さじ2 |
● しょうゆ | 大さじ1 |
● 白こしょう | 少々 |
● 水溶き片栗粉 | 大さじ1 |
つくり方
1 豚肉は3〜4cm幅に切る。キムチは一口大に切る。にらは根元だけ切り落とし、5cmに切り揃える。


2 フライパンにごま油とにんにくを入れて中火にかける。香りが立ってきたらキムチを入れ炒める。豚肉をほぐしながら加えて炒め、肉に火が通ったら、味をみる。
※この時キムチの発酵が足りないようなら酢(分量外)を加えるとよい。


3 酒、しょうゆ、白こしょうを加え、さらに炒める。一旦火から下ろし、水溶き片栗粉を半量入れて混ぜ、火に戻す。とろみ具合をみて、足りないようならもう半量加える。

4 にらを加えてさっと混ぜたら火を止め、全体を混ぜて器に盛る。

〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/佐藤雅子〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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