• 一年中、旬の仕込みものを楽しんでいるという、薬膳・発酵料理家の山田奈美さん。1月から12月までその時々に楽しめる発酵食と保存食づくりをご紹介します。春は「たけのこ」の季節。余ったたけのこでつくってみたらとてもおいしくて、それ以来、山田さんが毎年必ずつくるようになったという「メンマ風醤油漬け」のつくり方をご紹介します。
    (『天然生活』2022年2月号掲載)

    4月に楽しむ、発酵食と保存食
    「メンマ風しょうゆ漬け」

    画像: 4月に楽しむ、発酵食と保存食 「メンマ風しょうゆ漬け」

    家の裏山には竹が生えていて、春にはたけのこがあちらこちらに顔を出します。

    ほかにも近所の人がたくさんたけのこをくださるので、毎年、春にはたけのこが食卓に並びます。

    たけのこごはん、土佐煮、あえもの……と食べつくして、それでも余ったたけのこでつくり始めたのが「メンマ風醤油漬け」

    これがとてもおいしく、毎年、春には必ずつくるようになりました。

    たけのこは体を冷やす性質があるため、にんにく、しょうが、ねぎ、とうがらしなどの薬味をたっぷり効かせてつくります。

    ピリリと辛く、食感のよいメンマ風にごはんが進みます。

    「メンマ風しょうゆ漬け」のつくり方

    画像: 「メンマ風しょうゆ漬け」のつくり方

    本格的なメンマは塩漬け後に干してから煮ますが、ごま油でさっと炒めて調味料を合わせた簡易版なら、おかずのように手軽に楽しめます。たけのこの歯ごたえとピリッとした辛味が、ごはんによく合います。

    材料(つくりやすい分量)

    ● たけのこ(下ゆでしたもの)150g
    ● にんにく、しょうが各1かけ
    ● 長ねぎ5cm
    ● 赤とうがらし1/2本
    ● ごま油大さじ1
    A
    ・しょうゆ大さじ2と1/2
    ・みりん、酒各大さじ2
    ・酢小さじ2

    つくり方

     たけのこは5mm厚さに切る。にんにく、しょうが、長ねぎはみじん切り、赤とうがらしは種を取って小口切りにする。

     鍋にごま油を熱し、にんにく、しょうが、長ねぎ、赤とうがらしを入れて炒める。

    香りが立ったらたけのこ、を加え、沸いてから4~5分煮て火を止める。あら熱が取れたら清潔な保存瓶に入れて冷蔵庫で1日以上おく。

    *保存期間は冷蔵で約2週間


    〈監修/山田奈美 イラスト/しらいしののこ 取材・文/結城歩〉

    山田奈美(やまだ・なみ)
    薬膳・発酵料理家。食養研究家。発酵食や薬膳に造詣が深く、神奈川県葉山町で発酵や薬膳の料理教室を開催している。季節の発酵食と保存食づくりについて詳しく紹介している『昔ながらの知恵で暮らしを楽しむ家しごと』(エクスナレッジ)ほか著書多数。夫と小学生の息子の3人暮らし。
    http://tabegoto.com/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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    『別冊天然生活 山田奈美さんの手仕事を楽しむ古民家暮らし』(山田奈美・著/扶桑社・刊)

    画像: 旬の“たけのこ”でつくる「メンマ風しょうゆ漬け」のつくり方。4月に楽しむ仕込みもの|山田奈美さんの12カ月楽しめる発酵食と保存食

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