天然生活 最新号

大人世代が抱える「こころとからだ」のお悩みや疑問について、頭痛・漢方専門「らいむらクリニック」の來村昌紀先生が、やさしく回答。今回は、つらい花粉症に悩む夫の助けになりたいという、シャンシャンさんのお悩みにアドバイスをお送りします。

:夫がひどい花粉症です。家族ができる対策やアドバイスはありますか?

画像1: 「つらい花粉症」の夫にしてあげられることは? 家族で取り組む花粉症対策と生活習慣のアドバイス|來村先生のこころとからだのお悩み相談室

自分が花粉症ではないのでイマイチ理解度が足りていなくて……

夫がひどい花粉症です。

寝るときも出かけるときもとてもつらそうで、なんとかしてあげたい気持ちもあるのですが、私は症状がないため気持ちをわかってあげられません……(先日は寝室を換気して怒られてしまいました)。

家族がしてあげられる花粉症対策はありますか?

ただ症状がひどいわりには、規則正しい生活を心がけている素振りはあまり見かけないので、さりげなく改善を促せたらいいなと思っています。

(シャンシャンさん/30代・会社員)

:「花粉」を体に入れないことが大切です。症状を和らげるためには、食べものや漢方を取り入れて

画像2: 「つらい花粉症」の夫にしてあげられることは? 家族で取り組む花粉症対策と生活習慣のアドバイス|來村先生のこころとからだのお悩み相談室

基本の対策を知って、選択肢を提案してあげましょう

花粉症対策の基本は、体と家に花粉を入れないこと

今回はパートナーの方が花粉症で悩まれているシャンシャンさんからのご相談です。

花粉症は、目や鼻に入ってきたスギなどの花粉に対する免疫反応によってアレルギーを誘発する物質であるヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサンなどがマスト細胞から放出され、目のかゆみや鼻水などが出る病気です。

そのため、まずは原因となる花粉を目や鼻、家に入れないということが基本の対策になります。

簡単な対策としてはマスクメガネが有用ですが、それ以外にも帽子花粉用のメガネもあります。また花粉がつきにくく、落としやすい表面がツルツルとした服を着るのも有用です。これらのグッズを旦那さんにプレゼントしてあげるのもよいかもしれませんね。

家に入る前には、一度服をはたき花粉を落としてから家に入るようにしたり、それでもすでに手や鼻や喉、目についてしまった花粉を落とすために、手洗い喉のうがい鼻うがい目を洗う習慣を身につけることがおすすめです。

もしその習慣をまだ徹底していないようでしたら、こまめな手洗いやうがいを、旦那さんに促してみるのもよいと思います。一緒に外出された場合には、家についた際にさりげなく一緒にうがいや手洗いしてみてはいかがでしょうか。

あとは、部屋や家の掃除をこまめにして、入ってきた花粉を除去するのもよいかもしれません。

花粉の症状を和らげる「昔ながらの和食」、控えたいのは「インスタント食品」

食べものの面でシャンシャンさんができることに、インスタント食品やスナック菓子を控えてもらうというのもあります。これらはアレルギー反応に影響を与えている可能性があり、花粉症を悪化させている可能性があるといわれています。

また花粉症によい食べ物としては、昔ながらの和食がアレルギーを起こしにくいといわれておりおすすめです。

花粉症を和らげる漢方や西洋の薬

花粉症の症状を和らげるものとして、ある種の乳酸菌や納豆菌があり、サプリメントとして市販されているものもあります。

漢方薬では炎症を抑え、鼻水を止める小青竜湯(しょうせいりゅうとう)や、冷えて鼻水が出る方には苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)、逆に鼻詰まりがあり、鼻の炎症がひどい場合には越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)なども使用されます。

漢方薬のいくつかは、病院での処方以外にもドラッグストアで買えるものもあります。西洋薬では抗アレルギー薬の飲み薬や点鼻、点眼もあり、これらもまた病院での処方以外にもドラッグストアで買えるものもあります。

また舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)といって、花粉症が発症していない時期に少量の花粉のエキスを内服することで体を花粉に慣れさせることによって、花粉症のシーズンに花粉症を発症させない、あるいは発症しても軽く済ませてしまうというような治療法もあるので、旦那さんに一度耳鼻咽喉科などの受診もすすめてあげるのもよいかもしれませんね。

まずは相手の話を聴き、できるところから少しずつ

なかなか、人の行動を変えるのは難しいのですが、やはり親身になって相手のために行動していれば、わかってもらいやすいのかなと思います。

まずは旦那さんに上記を促してみて、難しい場合にはその理由(たとえば面倒くさいなど)を聴き、共感し、いくつかの選択肢を提示してあげて、やれるものから少しずつという感じがよいのかもしれませんね。

今回の記事がシャンシャンさん始め、ご家族や友人が花粉症で困っている方の少しでも参考になれば幸いです。

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画像: まずは相手の話を聴き、できるところから少しずつ

來村昌紀(らいむら・まさき)

頭痛専門の脳外科医として大学病院に勤務しながら漢方専門医の資格を取得。2014年、千葉県に、「らいむらクリニック」を開設。著書に『頭痛専門医・漢方専門医の脳外科医が書いた頭痛の本』『漢方専門医の脳外科医が書いた漢方の本・入門編』(ともにあかし出版)など。YouTubeチャンネル『らいむらクリニック チャンネル』でも、頭痛や漢方のお話を解説。
YouTube:らいむらクリニック チャンネル
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