(『天然生活』2020年11月号掲載)
手を動かすことは、暮らしのなかに新たな時間をつくること
ディスプレイや収納……。DIYを取り入れながら、「ちょっと変えてみる」ことで、いつもの日常に新しい風が吹きます。
IDEA1
壁は、頭の中を整理するインスピレーションボード
仕事部屋はデスクまわりだけをチャコールグレーのマグネットペイントで塗装。雑誌の切り抜きやカード、リネンなど、好きなものを留めて、頭のなかのイメージを広げるためのインスピレーションボードに。ダークカラーで白いアンティークの机とチェストを引き立たせて

IDEA2
石とガラスのブックエンド
ソファ横の棚には夫が勉強に使った本を。背表紙が見えると色がうるさいので反対に向けて収納している。花器に石を入れてブックエンド代わりに

IDEA3
ハンガーで写真を飾る
昔飼っていた愛犬の写真を、クリアホルダーに入れ、パンツ用ハンガーに吊るして飾っている。額がなくても素敵に飾ることができるアイデア

記憶のノートを振り返る、ステイホーム中のDIY日記
2019年に、台風による川の氾濫で地下が水没。その片づけや大工さんによる基礎工事が終わったころにちょうどステイホームに。そこで、毎日せっせと壁や家具にペンキを塗ったり、床にオイルを塗ったり。不安な日々のなかでも、自分で手を動かす時間は確かさを感じさせてくれたそう。「部屋を整えていく時間は、じっくり自分自身と向き合うひと時でもあり、充実していましたね」
◆書類ケースを白にペイント
手づくりの棚に「イケア」の木製の書類ケースをセット。すべて白くペイントしたら、すっきり見えた

◆木棚をグレーにイメージチェンジ
以前から持っていた木棚をグレーに塗装。物や引き出しはペンキが硬化するまで2週間ほど空けてから元に戻した

◆床のオイル仕上げは、みずからの手で
仕事部屋の床は大工さんにオーク材で張り替えてもらった。無垢材を保護するため自分でオイルを塗って

〈撮影/柳原久子 取材・文/一田憲子〉

ヘザー・ブラッキン
東京生まれ。父はイギリス・マンチェスター出身。母は作家の森瑤子。東京のインターナショナルスクールを卒業後、イギリス・ロンドンでインテリアを勉強し、卒業後、ベルギーのインテリアデザイン事務所に就職。2000年に日本に戻り、住宅のインテリアコーディネートや収納計画、暮らしに関わるアドバイスや執筆などの仕事に携わる。海外デザイナーにおける日本でのプロジェクトのサポートにも関わる。著書に『ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり』(文藝春秋)、『英国流 スッキリ!持たない暮らし』(大和出版)、『イギリス流 素敵なお部屋づくり』(大和出版)など。
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※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです