気や血の巡りをよくする働きがあるみそ汁は、日々の体をととのえてくれる養生食。「旬の素材のもち味をていねいに生かしてつくることで、それぞれの時季にしかない繊細な香りや食感が楽しめます」とワタナベマキさんはいいます。最近、以前から興味があった国際中医薬膳師の資格を取得した料理家のワタナベマキさんに、春に食べたい薬膳みそ汁を教えてもらいました。
(『ワタナベマキの体に優しいいたわりスープ』より)
(『ワタナベマキの体に優しいいたわりスープ』より)
毒出しの季節の春におすすめの、薬膳みそ汁2品
「体が少しずつ目覚める春は、毒出しの季節。冬の間にため込んだ老廃物を出してくれる食材を積極的に取り入れることで体調が上向きになります」(ワタナベマキさん)


「菜の花のみそ汁」のつくり方

ほろ苦い香りが際立つよう、潔くシンプルに。
菜の花には気や血の巡りをよくする働きがあり、新生活にまつわるストレス軽減に効果を発揮。豊富なカロテンで免疫力もアップ。
材料(2人分)
● 菜の花 | 100g |
● 塩 | 少し |
● だし汁 | 1と1/2カップ |
● ショウガの絞り汁 | 小さじ1 |
● みそ | 大さじ1と1/2 |
つくり方
1 菜の花は塩を加えた熱湯で1分30秒ほどゆでる。冷水にとって水気を絞り、2cm長さに切る。
2 鍋にだし汁を入れて中火にかけ、煮立ったらショウガの絞り汁と1を加え、ひと煮立ちさせる。みそを溶き入れ、フツフツしてきたら火を止める。
* * *
ヘトヘトな心と体をいたわるスープとみそ汁66レシピ
発売即重版となり、注目を集めるワタナベマキさん最新刊『ワタナベマキの体に優しいいたわりスープ』が好評発売中です。むくみ、ほてり、冷え、貧血、便秘など不調を感じるときに食べたいスープとみそ汁を66品掲載。ヘトヘトな体と心をいたわるレシピが満載です。
〈撮影/山田耕司 スタイリスト/佐々木カナコ 取材・文/小笠原章子〉

ワタナベマキ
料理研究家。シンプルながら食材の組み合わせや味つけのセンスが光るレシピが人気で、ハーブやスパイス使いにも定評がある。薬膳の知識を生かしたスープやドリンクを暮らしに取り入れて体をととのえている。
インスタグラム:@maki_watanabe