気や血の巡りをよくする働きがあるみそ汁は、日々の体をととのえてくれる養生食。「旬の素材のもち味をていねいに生かしてつくることで、それぞれの時季にしかない繊細な香りや食感が楽しめます」とワタナベマキさんはいいます。最近、以前から興味があった国際中医薬膳師の資格を取得した料理家のワタナベマキさんに、春に食べたい薬膳みそ汁を教えてもらいました。
(『ワタナベマキの体に優しいいたわりスープ』より)
(『ワタナベマキの体に優しいいたわりスープ』より)
「スナップエンドウと油揚げのみそ汁」のつくり方

シャキッとしたさや豆に気分が春めく一杯。
弾ける食感とほのかな甘味をもつスナップエンドウが、胃腸を優しくケアして食欲を刺激。コク出しの油揚げで良質なたんぱく質もプラス。
材料(2人分)
● スナップエンドウ | 8本 |
● 油揚げ | 1枚 |
● だし汁 | 1と1/2カップ |
● みそ | 大さじ1と1/2 |
● 粉山椒 | 少し |
つくり方
1 スナップエンドウはヘタと筋を除き、3等分に切る。油揚げは熱湯を回しかけて油抜きをし、ひと口大の三角形に切る。
2 鍋にだし汁と1の油揚げを入れて中火にかけ、煮立ったらスナップエンドウを加えて2分ほど煮る。みそを溶き入れ、フツフツしてきたら火を止める。器に盛り、粉山椒をふる。
本記事は『ワタナベマキの体に優しいいたわりスープ』(扶桑社)からの抜粋です
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ヘトヘトな心と体をいたわるスープとみそ汁66レシピ
発売即重版となり、注目を集めるワタナベマキさん最新刊『ワタナベマキの体に優しいいたわりスープ』が好評発売中です。むくみ、ほてり、冷え、貧血、便秘など不調を感じるときに食べたいスープとみそ汁を66品掲載。ヘトヘトな体と心をいたわるレシピが満載です。
〈撮影/山田耕司 スタイリスト/佐々木カナコ 取材・文/小笠原章子〉

ワタナベマキ
料理研究家。シンプルながら食材の組み合わせや味つけのセンスが光るレシピが人気で、ハーブやスパイス使いにも定評がある。薬膳の知識を生かしたスープやドリンクを暮らしに取り入れて体をととのえている。
インスタグラム:@maki_watanabe